中村俊介吹き替えナレーション初挑戦 ―クワガタとガンダムと俊介ー 今月19日より全国ロードショーがはじまるドリームワークス製作の長編アニメ映画『SPIRIT』。開拓以前のアメリカ西部を舞台に馬と人との心の交流を描いたこの作品は今年度のアカデミー賞にもノミネートされた大作である。2Dと3Dを融合させた美しい映像と馬のまなざしを通して語られる普遍的テーマを内包した誌的なストーリーは間違いなく日本中を感動の渦に包み込むであろう。 ▲左から中村俊介、森重樹一 そのこの春期待の映画『SPIRIT』、実は日本語吹き替え版のほうが話題を呼んでいる。物語進行の核となるナレーションに俳優の中村俊介が抜擢されたのだ。先日都内某ホテルで行われた記者会見にはその中村と吹き替え版テーマ曲のアレンジ、ヴォーカルを担当したバンドZIGGYの森重樹一が姿を見せ質疑応答した。 質問はナレーション初挑戦の中村に集中。 Q, 今回の大役を務めるにあたってなにか心構えのようなものはありましたか? ああ、あの昆虫の・・・いきなりずいぶんなカミングアウトですが、話題としては確かにおもしろいかな・・・ギャップがいいというか・・・かわいいというか・・・って?え!? なんでしょうこの違和感。そしてこみ上げる親近感。いままでずっと見上げているだけだった銀幕のスターが急に手が届く場所まで転げ落ちてきました。 そうか、芸能人だって好きなんだ、ガンダム。 仲間うちの会話には随所に名セリフがおりまぜられていたりするんだ。 以外に好きな女性のタイプは“ミライさん”だったりもするんだ。 そうだよな。俳優だって昔はただの男の子だったんだもんな。 そんなあたり前のことに気づいた時、私の中で俊介(←すでに呼び捨て)への仲間意識(一方通行)が芽生えているのを感じました。 同じものを同じように感じることができる、 そんな親しみやすいスターがいてもいいじゃないか。 天下の売れっ子俳優が実はガンオタ。つーかオタ。 いわれなき(?)迫害を受けつづけてきた全国のオタ達に射した一筋の光明。なんだかちょっといい話になってしまった。 ▲オタたちの救世主 “オタク”という言葉が生まれて今年で20周年。時間はかかりましたがやっと市民権を得ることができたということでしょうか。探偵ファイルはこれからもこの新時代の“オタヒーロー”を生温かく見守っていく所存であります。 ▲彼も大きなお友達だ。
( 探偵ファイル )
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