艶やかな女たち 美の饗宴

ゴールデンダイヤモンド&ジュエリーベストドレッサー賞


場所はあのとてつもなくどデカイ建物、有明に面している「ビッグサイト(東京国際展示

場)」。そう、国際宝飾展の一貫として執り行われた第14回日本ベストドレッサー賞の会

場だ。芸能関連を扱う取材現場というのは、たいがい一般よりも宣伝を優遇する場合がほ

とんどである。しかし、100名近いカメラマンがおし寄せた会場でのマスコミ陣への対

応たるや散々なものであった。



10m四方の囲いに閉じ込められたスチールカメラマンらは

「こんなにカメラマンを小バカにした場所は初めてだぁ!!」

とあちらこちらからグチがこぼれている。

なんせ一人あたりに与えられた場所というのが、しゃがみ姿勢をとることさえもままなら

ないほどの狭さなのだ。(スチールカメラマンの荷物の多さを想像すると、お分かりにな

るだろう。)スチールカメラマンの撮影というのは、たいがい身の動きに自由が利く程度

のスペースは与えられるものなのだが、この日の現場は将棋の升目にこまを置くような形

をとっていた。また、テレビクルーも悲惨さは同様。ビッグサイトの広〜い会場(50m

以上の直線距離はあるだろう)の一番うしろでカメラのセット。


司会者側から「受賞者の入場です!」

と声がかかるも、人で埋め尽くされたスチールカメラマン席からは彩ちゃんの入場シーン

をうかがうことさえ許されない状態。

会場全体は授賞式のパーティー参加者らがカメラにワインググラスを持ちズラリと立ち並ん

でいるため、まさに檻に閉じ込められた見せもの小屋の動物の気分を味わうことになった。

探偵ファイ給L者の前にはわりかしデカイ体型の男性カメラマンがいた。正座して座って

いることさえもかなり苦痛そうである。。。小柄な体型の記者でさえもツライと感じるほ

どなのだから、そのカメラマンはよほどキツかったに違いない。思ったとおり、彼は上戸

と菊川を撮影してその後は横にスライドし消えていった。



この会場では、報道の自由といった文字は通用しないのだろうか?



ふと、そんな言葉が頭をかすめる。まさしくおそろいの記念撮影なのだ。

イイ画をとるにもあの場所では限界があったのではないだろうか。

「もう少しでもいいから場所があれば・・・」そんなふうに思わざるを得ない状況だった。

授賞式に参加していた一般人は自由なスペースの中あちらこちらでシャッターの音を響か

せている。マスコミの制限には厳しく、一般には緩やかな取材現場のうらばなしでした。



〜おわり〜




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(探偵ファイル)



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