ミラ・ジョボビッチ恋人と会見?




カプコンの大人気ゲーム『バイオハザード』がハリウッドで映画化された。
日本公開に先駆け主演のミラ・ジョヴォヴィッチと監督のポール・アンダーソンが
プロモーションのために来日、8月7日、都内で記者会見が開かれた。







ミラ・ジョヴォヴィッチは『フィフス・エレメント』『ジャンヌ・ダルク』のヒロインとして
おなじみであり、ポール・アンダーソンは『モータル・コンバット』で今回と同様、
ゲームを映画化した経験をもつ監督である。
この映画『バイオハザード』を見たトム・クルーズがポール・アンダーソン監督の才能に惚れこみ、
自らが主演する次回作の監督に抜擢したほどの出来栄えという。

ミラの登場か!!と思いきや、ブラックマスクで全身黒ずくめの特殊部隊を装った男たちが
モデルガンをかまえて乱入!「ズダダダダダ・・・!」という音響効果に合わせてガンを向ける。
どうも警備を行なうというパフォーマンスらい・・・。


「日本が大好きなので、また来日できてとても嬉しい」というミラと監督。


【今回のヒロイン・アリスは表情がとても穏やかでキレイで、それでいてとても強い女性ですが。】

ミラ:「これまで日本で公開された作品で主に私が演じたヒロイン(フィフス・エレメントや
ジャンヌ・ダルクなど)は、クレイジーな感情の起伏の激しいものが多かったですね。
今回は監督と相談し,常に考えて行動するような内面的な強さをもった、
穏やかな美しさを心がけました。」



ミラのイメージというと、『ジャンヌダルク』や『フィフスエレメント』など女性ではめずらしい
アクションヒーローが主なことから“強さ”がついてまわる。
しかし、会場で目にしたミラは細く長い足にミニスカートがとっても似合うキュートな女性だった。
監督のポールに話しかける表情はクルクルと笑顔を変化させ、
体を近づける瞬間瞬間でいいムードを漂わせていた。


【アクション・ヒロインの役が多いですが、それは自分からやりたいということで
やってらっしゃるんでしょうか。】

ミラ:「アクション以外でも、インディペンデント系の映画などにも結構出演していますが、
あまりそういった作品は海外では公開されないみたいですね。もちろんこういったアクション映画も
大好きですので、こういう作品に出演できるのはラッキーだと思います。」



また、今回の作品でワイヤー・アクションに初挑戦したというミラ・ジョヴォヴィッチ。
16時間にもわたって露出の多い衣装でびしょぬれのまま撮影したり、
激しいアクションで体じゅうあざだらけになったりと撮影はかなり過酷なものであったようだ。
あざは、最初のうちは自然に消えていたが、最後はメイクで消さなければいけないほどだったという。
監督が「そこまでやらないでくれ」と頼むほど、スタントを使わずに本人が演じていたとのこと。
すべてノー・スタントでやろうとしたが一箇所だけミラが保険会社に止められたという
エピソードも披露した。ミラの映画に対する情熱は、役に挑む姿勢からも伝わってくる。






【(監督に)ゲームの『バイオハザード』も大好きとお聞きしましたが、
映画化にあたっての苦労とかは?】

ポール監督:「ゲームのファンと、普通のアクション映画ファンの両方に楽しんで
      もらわなければならないので、ゲームの中の基礎的な知識・情報等を
      どこまで持ってくるかなどのバランスの調節にとても気を使いながら制作しました。」

【ゲームはかなり遊ばれましたか? 最短どのくらいでクリアーでしょうか。】

ポール監督:「実はボク自身、ゲームのバイオハザードの大・大・大ファンなんだ。
だからこの映画を作ったんだ(笑)。ゲームはシリーズの1〜3を同時進行ですすめたから
“5週間”ぐらいかかったよ。ロスにある家にこもりっきって、終わった時は不精髭のうえ
目は充血して真っ赤!まさに自分がゾンビ状態(笑)。
そして、もうこれは映画にするしかないと思ったんだ。ゲーム自体も勿論だけど、
ゲームのベースとなってインスピレーションを与えていると思う。“ロメロの作品
(ジョージ・A・ロメロ監督『ゾンビ』など)”や“ジョン・カーペンター監督の作品
(『遊星からの物体x』)”とか言ったものをふくめて、この作品のファンです。
(シリーズの)コード・ベロニカやガン・サバイバーでも遊んでるしね。
昨日は今度発売になる「バイオハザード0(ゼロ)」をプレイする機会があったんだけど、
これも素晴らしい作品になりそうだね。」








日本のゲーム技術にかなり感銘を受けており、バイオハザード開発者の三上氏との会談においても、
映画を作る上でとても収穫があったと監督は語る。
ここ8〜9年のあいだ女性がヒーローとなり戦うゲームが増えている。
しかし、ハリウッドでは女性のアクションヒーローものとなる映画を受け入れることはまだまだ厳しい。
昨年公開の『トゥームレイザー』などは当たっただけに、今後はゲームがどんどん映画化されていくだろう
とポールは言う。ただいま、バイオハザード2作目を執筆中とのことで、
今から本作のシリーズ化が楽しみだ。
ヒンヤリとした印象を与えてくれるはマリリンマンソンの曲。
映画はパート2の制作も決定し、早くもシナリオの執筆に取り掛かっているということである。

『バイオハザード』
8月31日より、全国松竹系でロードショー。





(探偵ファイル)



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