ジョン・トラボルタ 自家用機で来日



カンタス航空の「空の大使」に任命されたジョン・トラボルタが自家用機を自らが操縦して世界13
都市をまわる「スピリット・オブ・フレンドシップ」の8都市目の東京へ来日。
都内で会見が開かれた。カンタス航空制服をばっちりと着こなし登場するや、贈り物である
“ハッピ”を着て、さらには歌までも披露するなどたいへんご機嫌な様子だった。



▲40年あこがれ続けたパイロットの制服はよく似合っており、一段と凛々しい。


紙をポケットから取り出し、ジョンは日本語でのあいさつをはじめた。

ジョン:コニチワ。ミナサン、キチョ ノ ジョントラボルタ デス。キノ、アサ、“サタデー
    ナイト フィーバー” デス。 ゴトジョ、アリ ガト ゴザイマス。

幼少時代から飛行機が大好きでパイロットになるのが夢だったという。
子供のころはどうしても機長の制服が着たくて仕方がなかったジョン。
家中制服を探したが見つけることができずにいると、ママに「あなたの家には制服がないのよ。」
となだめられたという。自 家用機を所有し、パイロットの資格をもってはや32年にもなる。
また、世界でも最難間である「カンザス航空」の機長、副操縦士のまでも取得。
自慢げにバッヂを見せびらかす。

そして40年後にようやくカンザス航空の博物館で今の制服を見つけることができた。
長い時をかけて手にした夢はなんともいえない喜びなのだろう。

英語圏ではもっとも古い歴史をほこる「カンザス航空」。
自分の夢と掛け合わせた飛行機の安全と友好関係に人一倍の関心を持っているジョン。
昨年起きたテロ事件以来、このイベントの意義も変えていくべきと感じた と語った。
国と国との信頼関係をふたたび築こうと決意したという。

ジョン:テロのような事件が起きてしまうと、いろいろな国のフレンドシップというものが
    かけてしまう。それをまた再構築して国々が仲良くできるように世界中をまわってプロ
    モーションしたい。私は地球という1惑星の1市民だと思っています。みんなそうだと
    思う。だから、みなさんにもそういう気持ちを持ってほしい。壮大な意義が生まれた事
    を私自身すごくうれしく思っています。



▲贈り物のジャパニーズ“はっぴ”を着ると、なんだか温泉宿の番頭さんみたい!?



▲歌を歌ったりいろんなポーズをとったりとてもユニークなジョン。


インタビュアー:もし飛行機をプロデュースする機会があるとしたらどのようなストーリー
        でキャスティングにしますか?
ジョン: 映画「グリース」の続編なんかいかがでしょうか。
    タイイ族一家がカンザス航空に乗ってサンディーに会いに行く。
    ただサンディーはカンザス航空のパイロットといい仲になっていている。
    その関連で僕の周りの人たちとも仲良くなっていき僕もパイロットにしてもらえる。
    そしてカンザスのパイロットとなってすばらしい歌が歌えるような楽しい映画はどうで
    しょう。
インタビュアー:お子さんに“JETT”という名前を付けたときの気持ちはどうだった
        んですか?ジェットくんは自分の名前にたいしてどう思ってますか?
ジョン:子供はたいへん気に入ってくれています。
    スペルはJ・E・T・TとTが2つなんですがジェット機はJ・E・T。
    本当はJETにしたかったんですが妻が「それじゃ名前じゃないじゃないの!」とTを
    もう1つつけることになりました。
    それで娘には“QANTAS”とつけたかったんですがこちらは却下されてしまいました。
インタビュアー:それじゃぁ、お孫さんができたときにはまた飛行機の名前をつけたい
        ですか?
ジョン:ジャパン、ニューオーリンズ、フランス、アメリカン・・・なんていう名前はどう
    でしょうか。
インタビュアー:副操縦士の資格を取るにあたってどんな訓練されたんですか?
ジョン:カンタス航空はシュミレーションが難しいことで大変有名なんですが、私自身も
    もちろん行いました。シュミレーショントレーニングを65時間、実際に機上したのは20時間
    です。これはほんの始まりでほかにもいろいろあります。
インタビュアー:訓練は厳しかったですか?
ジョン:すごく厳しかった。(バッヂを指差して)これは血と汗ののにじみ出た資格だよ。
    これだけ厳しい訓練をうけたから本当に実感したよ。
    なぜカンタス航空がもっとも安全性に優れているか。
インタビュアー:今までにジョンの自家用ジェットに乗せた人はいますか?
ジョン:飛ばなかったんだけど、飛行機の中に乗せたのはスピルバーグ監督とトム・ハン
    クス。これは別にあてもなくて僕自身飛行機の中にいるのが好きだから機内で少し話をした
    んだ。
インタビュアー: スピルバーグ監督はなんかおっしゃってましたか?
ジョン: 「コワイよ」って言ってました。
    なぜかって言うと、「僕も買いたくなっちゃうから」だって。
インタビュアー:これから乗せたい人は誰ですか?
ジョン:私の一番好きだったパッセンジャーはバーバラ・ストラウス、モハメド・アリ、
    ワーロー・ブランド、オリビア・ニュートンジョン



▲ジョン


「スピリット・オブ・フレンドシップ」のツアーでの訪問先は、1.ロス(米)→2.オークランド
(ニュージーランド)→3.シドニー(オーストラリア)、4.メルボルン、5.パース→6.シン
ガポール→7.香港→8.東京→9.ロンドン→10.ローマ→11.パリ→12.フランクフルト→13.
ニューヨークの13都市。全飛行時間は約80時間で、全飛行距離は6万4700kmに及ぶ。
ジョンは所有する元カンタス航空機「ボーイング707型機(B707)」を自ら操縦して周っている。

(探偵ファイル)



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