クリスマス、いきなり2人から1人の彼女・・・・ あなたもきっとそうなる!(予言)
土曜日の続き
このまま六本木にいるとまた何か火の粉が降りかかってきそうなので、自宅に帰ることにした。
←火の粉を降らせているのはおまえだ!
肘鉄を食らわされた彼女に電話をしてみたら、今で言うワン切りをされた。くそっ言い訳ぐらい聞けよ。試しにあと5人全部にかけてみたが誰も家にいなかった。猛烈な孤独感が身を包む。いてもたってもいられず、ふらりと外に出た。この時のヤサは道玄坂(109の近く)だったので、すぐに繁華街へ行けた。
それがまずかった・・・・ホテル街へ向かう一組のアベック・・・女に見覚えがある。
何だ、明日会う彼女か
っておい待て。
プライベートでは一度も尾行をしたことがない私にとって、どうするべきか非常にためらったが、やっぱり追跡はやめようと断念した。そのまま目で追ったら
尾行するまでもなく、目の前のホテルに入った。
神さま、なんでこんなにいっぺんに罰を与えたもうの?しかもクリスマスイブに!
私はその場にへなへなとしゃがみこんでしまった。すると、ポン引きの兄ちゃんが運悪く私の顔を覗き込んだ。
兄ちゃん、今の時間なら半がくうっ
必殺、アイアンクローがポン引きの顔面を捕らえ、メキメキという音が聞こえたところでハッと我に
返った。
可愛そうに、ポン引きは気持ちよさそうに失禁している。私は人目に触れないように石段に座らせ、まるで酒に酔って寝ているかのように偽装した。
本日、4人目の被害者である。
だめだ、このままではもっと被害者が増える。ここは大人しく部屋に戻ろう・・・。
それにしても○○子、どうりでイブに会えないと言ってもそんなに怒らなかったはずだ。明日どうするべか←悩むと東北訛りになる 会っても「昨日の男は?」と言ってしまいそうだし。
独り、もんもんと夜を過ごし、クリスマス最後の朝を迎えようとしたが・・・
― つづく ― いよいよ怒涛のラストへ!!