クリスマスなんか無くなれ!!・・・・ ・地獄の黙示録
続き
彼女Aが家までついてきてしまった。疑いを晴らすためにお袋に電話をした。
お袋?ああ俺、今日そっち寄るから。それから荒木さんと仕事に行く ←うそ八百
はあ?おまえ何言うとんね?一年ぶりに電話かけてきよって ←九州弁
ああ、わかった・・7時くらいになるかな、ケーキは兄貴に頼んだから、じゃあね(ぶちっ
・・・・・・・1分後、お袋から電話 かけてくんなよっ たく
本当に来るんか?
いや、そんなことはない、またあとで
おまえ、またさらわれとるんか?警察に電話しようか?
違うよ、彼女と一緒
なんや、またアリバイかい。礼は新品のメガネな なんちゅうー親じゃ
電話を切った直後、ぴんぽーん♪
のぞき穴から外を見た。そこには、もう会いたくないと絶縁されたはずの彼女(看護婦)がいた・・・。
気が変わるんだったら別の日にしてくれよ!どうする!?俺。
ん?もう一度のぞき穴を見る。彼女の横に人影が・・・・ぎゃあっ!入院中の彼女も一緒
( ̄□ ̄;)!!
あの一件で仲良くなってしまったのか!で、二人で表敬訪問というわけか・・・・。
みなさんは、このような状況がにわかに信じられないだろうが、そう、この頃はまだ携帯電話が無かったのである!
玄関で氷のように固まっていると、リビングにいた彼女Aが
どうしたの〜?
う・うん・・・・
ヤクザがチャイム鳴らしてるんだ。それも二人・・・・・。
ぴんぽ〜ん♪ ぴんぽ〜ん♪
私は奥の寝室に彼女Aを誘導した。ここなら玄関で怒鳴られても聞こえない。固唾を呑んでチャイムが鳴り止むのを待った。
約5分後、人の気配が消えたのでのぞき穴を見た。誰もいない。よし!思わず小さくガッツポーズだ。
それから二人で楽しい夕べを過ごした。午後6時、次の彼女Bに会う時間が刻一刻と迫る。
彼女Aがシャワーを浴びて帰る仕度を始めてくれた。よかった・・帰ってくれる!
一緒に玄関を出た時だった。
玄関脇に、クリスマスプレゼントが二つ・・・・しかも大きなメッセージカード付
「この浮気もの!!」&「3人で遊ぼうね」
彼女Aはそれを見て
へ〜っ ヤクザがプレゼント置いていったわ
次の瞬間、思いっきりミゾうちに肘鉄を食らった。不幸にも彼女Aは合気道初段だった。
― つづく ― いよいよ地獄のクライマックスへ
山下達郎のクリスマスソングが流行ったのは丁度この年