スパイ日記
渡邉文男 MAIL : spy@tanteifile.com



9月23日(日)



指令40: 暗殺してほしい人がいるんですけど・・・・

今日もすんごく面白かったデス、
他の皆さまのように「猫も杓子もテロ話」ではないところが
よかったです、また遊びに来ます(^-^)


ぷーこ




指令と感想が矛盾しているような気が・・・

私の気のせいですね ハハハ。


ぷーこさん、どうせなら自分で殺りましょうよ。

嘱託殺人はばれやすいですから。

まず、武器は自宅の包丁を使いましょう。決して犯行現場の近くで

買ってはいけませんよ。

「家に包丁が無いと困る」

と言う人はこの時点で殺人をあきらめてください。

それから、絶対に自分の家に招き入れて殺してはいけません。

さまざまな物証(血痕)が残ります。

相手の家もよくないですね。恨んでいるぷーこさんが一番に疑われます。

では、どこで殺すのがベストか。


 文句無く、歌舞伎町です。


歌舞伎町は毎日たくさんの人が殺されていますから

一人ガイシャが増えたところで警察は犯人をさがしません。


誘い出し方のヒント

「よしこ?今、歌舞伎町にいるんだけど、一億円の紙袋拾ったのよ!

 重くて持ち運べないから手伝ってくれる? 誰にも言わないでね!!

 お礼に二千万円あげるから」

この、二千万円、というのがミソです。


「一千万円じゃ、危ない橋は渡りたくない。でも、二千万なら」

という人が急増します。逆に、それ以上なら気前が良すぎると

怪しまれます。

人に告ると口止め料ををよこせ、と言われますから、間違いなく

被害者は誰にも告げずにいそいそと歌舞伎町に向かいます。

殺害現場は、雑居ビルの非常階段にしましょう。

うしろからバッサリ、首を狙います。

他は絶対だめです。テレビのようにすぐに倒れてくれません。


次に、アリバイ工作です。

怨恨なら、この作業が最も重要です。

わざとらしいアリバイは疑われます。

テレビのように

「私はその頃、あずさ二号に乗っていました」

系は絶対にやめましょう。

一番いいのは、以外にも

自宅でテレビを見ていました、です。

犯行時のテレビをビデオ撮りしておきます。

しかも、ビデオデッキは二台(これがミソ)

二つの番組をガチャガチャ変えていた、という演出です。

犯行後はもちろんビデオデッキを一台処分します。

一年ほど前から日記をつけておき

「犯行の日もいつもと変わりない生活を送っていた」

つまり、状況証拠も裁判でたいへん有利になります。

(そういう日記が存在するというだけで逮捕しずらい)

もっと凝りたいのであれば、バイク乗りがよく使う

携帯電話用の骨伝導(コツデンドウ)マイクを買っておき

殺人の前後に友人や親とたくさん交信しておきましょう。

このマイクは外の雑音を完全カットし、会話声が大きくなりますので

あなたは部屋にいるものだと勝手に思ってくれます。

ウオークマン型で大きい電気屋ならどこでも売ってます。

このように、疑われないための小道具は身近に

ゴロゴロ転がっているのであります。


いずれにしましても

たとえ包丁を取り上げられて相手に殺されても

私の所に化けて出ないでください。