●更新日 12/03●






『シンデレラ・テクノロジー』岡田斗司夫





「シンデレラ・テクノロジー」とはなにか?

もともとは「科学の力で女の子をかわいく変身させる技術」のことだった。
例えば、女性が自分の写真をデジタル加工してプロフィール写真などで発表し、ネットの世界で「見せたい自分」に変身すること。
つまり「シンデレラのように変身する技術」のことだった。

それが転じて、自分はこんな種類の人間だという「バーチャルアイデンティティ」を演出する技術全般を、「シンデレラ・テクノロジー」と呼ぶようになってきている。
顔やファッションだけでなく、遊びに行った場所や買ったもの、食べたものなどの写真や動画、日記を公開することで、見せたい自分を演出する。

実際の収入よりは、ちょっといいものを買ったり、着たり、食べたり、旅行したりする。あるいは、気を使ったり、手間をかけたりする。
そこをすかさず撮影して、ネットに載せる。

自分で作って一人で食べる昼ごはんでも、きれいに盛り付けする。食器やランチョンマットにも気を使って、写真を撮って載せる。
料理をきれいに撮るためだけに、性能の良いカメラを購入したり、照明器具を買う人も珍しくない。

仮にキッチンが洗い物で山盛りでも、リビングが散らかりまくっていても、それらは見えないし、見せない。
毎日ほんとうに、凝ったご飯を作らなくても、週一回、そういう写真を載せるだけで「ステキな奥さん」である自分を見せるには充分なのだ。

それだけで、ちょっとおしゃれな主婦に見える。
生活を楽しんでいる一人暮らしの女性に見える。

このように、実際よりちょっとだけ背伸びすること。
これを「盛る」と表現する。
「盛る」ためのノウハウ集、それがシンデレラ・テクノロジーだ。

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岡田斗司夫 岡田斗司夫


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