７本目／２：００

ノドの乾きがすごい。ウィダーを飲みたくて仕方ない。飲んだ直後はノドが潤うが３０分後にはもうだめだ。あと眠くなってきた。

８本目／４：００

ノドの乾きなんてどうでもよくなるくらい眠くなってきた。っていうか、眠いと感じている時点でキープできていないのではないだろうか。

９本目／６：００

小学生のころの楽しかった記憶を思い出していたらなんか泣きそうになってきた。

１０本目／８：００
写真を撮る気力すら消え失せて写真なし。あまり記憶はありませんが寝てはいません。

１１本目／１０：００

日光を浴びたらなんとか動けるようになってきた。もうウィダーｉｎゼリーが何味かわからなくなってきた。

１２本目／１２：００

仕事へ。二時間に一度飲まなければならないのが死ぬほど煩わしくなってきた。隕石でも落ちればいいのに。考えればかれこれ４０時間近く固形物を口にしていない。体の中心が空洞になったような気分。

１３本目／１４：００

右手がなぜか痛くなってきた。しびれる。体が乾ききっている。携帯でメール対応していたらなぜか涙が出てきた。これを舐めれば水分補給になるかな、と思ったがルール違反なのでやめた。自分は典型的な日本人だな、と思った。

１４本目／１６：００

体がウィダーを飲もうとしない。吸ってもノドが飲むのを拒む。新宿を歩いていたら、髪を茶色にした意識高い系みたいな大学生が、合コンで持ち帰った女がいかにバカだったかを仲間に語りながら笑っていた。俺は、その女より、お前より愚かだよ。

１５本目／１８：００

とくに理由はないが、温かいものが飲みたくなりウィダーを湯煎した。死ぬほどまずかった。ただの熱いマスカット味の汁だった。いつまで続くんだこの地獄は。寝不足のせいか、頭が痛い。ウィダーを飲みきったとき、自然にガッツポーズをしていた。もう趣旨ちがうやん。

１６本目／２０：００

もう１０秒チャージできない。４５秒チャージくらいになってる。空腹感などはすでに感じない。食欲はもちろん、性欲や睡眠欲もなくなっていく。欲求という根源的な感情が極端に消失しつつあるような気がする。考えてみると、定期的にウィダーを流し込む行為は植物に水を与えることに似ている。植物はこんな気分で生きているんだろうか。

１７本目／２２：００

知人に呼び出されて居酒屋へ。もちろんウィダーしか飲めない。人から必要とされたような気がして嬉しかったが、相手から「何を言ってるのかわからない。会話が噛み合っていないよ」と何度も言われた気がする。何を話したかはあまり記憶が無い。料理の匂いが店中に漂っていて吐きそうだった。

１８本目／２４：００

そういえばツタヤで借りた「エロ忍者ＶＳ熟女ボイラー技士」みたいなタイトルのエロＤＶＤの返却期日だった。当然延滞した。一歩も動きたくない。そして一生飲みたくない。ウィダーｉｎゼリーはもう。

そして１９本目／２：００


長々とありがとうございました！



ニノマ