●更新日 05/19●







世界最高の塩湖で漬物を漬ける





世界最高の塩湖で漬物を漬ける

ボリビアのウユニでは雨季になると、果てしなく広がる塩の原野に雨水が貯まり、世界最大の塩湖が現れる。水面は青空を映しだし、まるで空に上下を囲まれたような幻想的な光景を作り出す。それは地球で最も美しい場所とも言われ、この世界屈指の奇景は、世界中の旅行愛好家の垂涎の的となっているが……、

世界最高の塩湖で漬物を漬ける すいません、地球の財産で漬物を漬けています。

日本人の心・漬物とボリビアの至宝のコラボレーション。これこそ国際交流と言うものだ。早速試食と相成りたいが、まだまだ時間がかかりそう。その間にウユニ塩湖を紹介したい。

なにはともあれ、ご覧頂きたい。この絶景を。

世界最高の塩湖で漬物を漬ける

ウユニ塩湖は標高約3800メートル。澄み切った空気が光をダイレクトに伝え、圧倒的な景観を生み出している。ちなみに紫外線が強すぎて、サングラスをしないと白内障や緑内障になります。

そして、ウユニ塩湖が本領を発揮するのは、夕暮れ時と日の出の時だ。

世界最高の塩湖で漬物を漬ける 日の出。

この光景を見るために世界中から人が訪れ、この湖は南米の最貧国であるボリビアの貴重な観光資源となっている。と講釈を打っているうちに漬物が出来上がった。

おお。

いい具合の浸かり具合だ。胸が高鳴る。手付かずの大自然が産み出した塩がどのような味覚を形成しているのか。風景と同じように壮大で深淵な味に違いない。

世界最高の塩湖で漬物を漬ける いざ、試食。

……。

………。

なんか、あれ、うーん。いや、そんなはずは。だって漬物を漬けるためだけにはるばる20時間かけてボリビアの首都からやってきたのに。いや、でも。

あまりおいしくない。

なんだろう。まず、しょっぱい。それも塩の旨みなど一切無く、舌が刺激されるような不快なしょっぱさだ。なんかケミカルな雑味も感じる。クソ、期待はずれの結果だ。失意の我々取材班が撤収を始めた時、ガイドが怪訝な顔で、今何を食べたのか尋ねてきた。塩湖の塩で漬けた漬物だ、と答えると、

世界最高の塩湖で漬物を漬ける ガイド「おめぇ、正気か。この湖の塩にはリチウムが混ざってるから死ぬぞ? まぁ、微々たるもんだから大丈夫だとは思うけど、そもそもお前が漬けてた場所はイスラエル人が立ちションしたり野糞したりしてるからめちゃくちゃばっちいぞ。どうした? なんで泣いてるんだ?」

世界最高の塩湖で漬物を漬ける やっぱりこうなるんすかー!!

食べた量が微量過ぎて吐けない。

大や小はきちんとトイレで。自然を大切に。






ニノマ ※撮影に使用した食品はスタッフが責任を持っておいしく頂きました




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