●更新日 04/20●







放射線を心配するあなたへ




BOZZです。
告発メールがありましたので公開します。
『公開される場合は伏字で個人・所属が割れないようご配慮願います。』とのご希望ですので所属等はーーで対応いたしました。



BOZZ様
私はーー職員として、原子力発電所周辺の放射線の調査をしているものです。
現在はーー放出核種分析を担当しています。


【東電や政府の信頼性について】

東電のデータの信頼性は、現状では低いと言わざるを得ません。ヨウ素134が出たという発表をし、その後数回報告を訂正した件からすると、体質的な問題(データ評価のプロセス)が伺えること、情報公開と情報の垂れ流しの取捨選択が出来ていないと感じられます。
(それは多くのメディアにも共通することかと思います)
昨日工程表が出されましたが、あれは決意表明のようなもの(その程度)として受け取ればよいのではないでしょうか。
政府の初期対応は、政治的判断に基づき、結果としてすばらしい判断であったと感じます。あれだけ早い段階で(ベント前に)10kmの避難を決断できたのは、あの段階でさまざまな情報が入っていないことを考慮すると、最大限安全側での判断だったかと思います。

SPEEDIの線量予測図ですが、もともと気象データに大きく依存すること、地震及び津波により太平洋沿岸でのAMEDASの気象観測点が軒並み破壊されていたこと、想定条件が大きく実態と離れかけていたことなどを考慮すればまともな線量予測図が作れるわけがないです。もともと、実際に原子力防災に関する人間のなかでも、信頼性・実用性に疑問を持っている人たちが少なくなかったものです。
作っている本人たちが信頼できないものを、早い段階で出しても混乱を呼ぶだけです。
ちなみに、現在公表されているものは、おそらく実際のモニタリングデータに合うものを出したに過ぎないと推測されます。
本来のSPEEDIの目的はベントしたらどうなるかを気象条件等から計算して、避難の必要性の有無、避難のタイミングを判断する材料であって、ベント前に予測線量図を出せない時点で当初の目的が達成されていないのです。


【保安院について】

保安院の職員は保安検査官といい、簡単に言えば法律にのっとった運転をしているか、法律を遵守しているかを検査することを職務としています。基本的には、「文系」の人たちが来る職場でありデータのチェックもできていないと思われます。データのチェックができるなら、東電におかしなデータは報告(公表)させないものと思われます。

【文科省について】

文科省は、基本的に何もできません。全て、外郭団体(JAEA、日本分析センター等)に教えてもらって
仕事をしている?ようです。とりあえず、モニタリングの情報を取りまとめて公開しているので広報的な役割という意味では機能しているのではないでしょうか。

【福島県について】

福島県の原子力災害対策本部では、放射線班という部署が実際に放射線のモニタリングの実施計画を行っています。実施主体は、文部科学省(実態はJAEA)福島県(現在、北海道、鳥取県、島根県、岡山県、長崎県の応援による共同チーム)となっており、その他各自治体の協力により、現在の体制を維持している状況です。
実際の試料の測定(農産物・水・雑草など)は24時間体制で行っていますが人数が少ないことなどから現場は非常に疲弊しています。

今、やらなくてはいけないことはたくさんあって、それらを全て求められた時間内にこなすことは無理です。その中、ドライに優先順位をつけ、短期的には住民の命を確保すること、その次に住民の財産を確保することを考えなくてはならない。それが今、飯館村や川俣町の住民に突きつけられている現実です。






こんなメールもたくさんありました。



初めまして。度々探偵ファイル覗かせて頂いてます。
BOZZさんの、「東電を信用しましょう」の記事の中で、気になる所があったのでお伺いしたいのですが…
『どうせ10年以上放射線が出るのなら、1000人に1人が癌になる心配はこの際我慢しようと思います。いやな人は引っ越せばいいわけです。私は東京を捨てられません。』
この言葉がとても気になり不安になっています。
これって東京在住の人にあてはまる数値なのでしょうか…?
子供が小さいのでとても心配です。
ご回答頂けたらと思います。よろしくお願い致します。




何度も書いていますが、個人の『主観』の問題だと思うのです。
オナンの漫画で、放射線よりタバコが出すタールのほうが体に悪いというのがありましたが、まさにその通りだと思います。私も10年間言い続けていますが、トラックの排気ガスのほうが人間の肺やほうれん草にとって甚だ有害です。これらは手で洗うくらいでは取れません。排気ガスで真っ黒のイタリアの街並みを見れば一目瞭然です。日本の建築物は天然石じゃないので目立たないだけです。
メディアは不安を煽って視聴率を稼ぐのが仕事ですし、NHKはその逆が仕事です。同じように政治家も不安を煽る側とそうじゃない側に分かれます。
私はメルトダウンしない限り東京にいようと思います。つまりメルトダウンした場合の準備も万端です。高速道路や幹線道路は使用不可になりますので一般道路で日本海側に抜けて関西方面に行くルート取りも済ませています。
車には2週間生活できる物資を積んでいます。キャンプ場で生活しようと思えば誰でも準備可能でしょう。たった数万円で済むことです。
不安な要素は自分で消す。
これさえ徹底すれば政治家の言うことにも一喜一憂しなくなります。
子供が心配であれば就職活動をして東京を捨て原発の無い沖縄に住んだらどうでしょうか。

毎年100兆円も借金が増えているのに今さら大震災のために消費税とか言っているバカ政治家がたくさん出没しています。放射線よりよっぽど怖い存在です。このままでは日本人はみんな彼らに殺されます。
法人税の減税をやめ消費税を取って喜ぶのは日本国民では無く中華人民共和国や韓国です。
私が総理なら国会議員を3分の1に減らす最大のチャンスだと捉えます。内閣支持率は80%を超えます。今日支給される政党交付金だけで200億円減るのです。誰が反対しますか?






渡邉文男(BOZZ)








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