●更新日 04/09●







これが本当の不謹慎





南米ボリビアの最大の都市であるラパスの市場は活気と怪しい魅力があり、旅人にも人気だ。

ラパスの市場

その中で一際目を引くのが海賊版DVDの屋台。

海賊版DVDの屋台

1枚40円程度。街中に無数にある一時間20円程度のネットカフェと並んで、庶民の最大の娯楽となっている。しかし、品物を物色してみるとなんか変なのだ。

おしん 「おしん」。中身は中国語

不明 全く内容が想像つかない

ボリビアの公用語はスペイン語。一体どうやって中国語のおしんを楽しむというのか。後者のDVDはメニュー画面からどうやっても進まなかった。だが、もっとも衝撃を受けたのはこの1枚。

Terremoto Tsunami JAPON 2011「Terremoto Tsunami JAPON 2011」

直訳で「日本の地震と津波」。まるでハリウッドのパニック映画のようなパッケージだが、明らかに東北関東大震災を扱った内容であることは想像に難くない。とにかく見てみることに。

メニュー画面 メニュー画面。

なんともコメントしようがない。先に進む。

Terremoto Tsunami JAPON 2011

Terremoto Tsunami JAPON 2011

Terremoto Tsunami JAPON 2011

どうやら各国の報道を録画し、DVDにまとめたもののようだ。TBSやNHKのものもあった。屋台の店主に話を聞くと「今一番売れてる」とのことだ。気になるのは、避難情報や物資の流動の情報などは皆無で、大津波や火災などの悲惨な場面のみが繰り返し繰り返し収録されていること。確かに衝撃的な映像には日本が被った被害への関心を喚起する力があるのも事実で、これを見て援助をしようと思う人も中にはいるだろうし、はるか地球の裏側の出来事、対岸の火事というか、興味本位の視線で見られても仕方がない一面もあると思う。しかしだ、

Terremoto Tsunami JAPON 2011

なにもジャッカスと同じコーナーに置かなくてもいいじゃないか。
※ジャッカス=米国の人気番組。睾丸にスタンガンで電気ショックを与えたりする。

アニメやバラエティ番組を不謹慎として自粛を求める声があるが、本当にクレームするべきはボリビアの屋台かもしれない。



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