●更新日 05/27●
自殺と他殺の現場(画像注意)
現場となった家や部屋は誰がどのように掃除しているのか。
最近耳にする特殊清掃という仕事。全国でもほんの数社しかないが、その中の一社に同行取材させてもらった。
この業界の先駆者、ヒューマンケア株式会社。統括責任者のY氏。
特殊清掃は主にゴミ屋敷や多頭飼育のブリーダー宅、自殺、他殺、孤独死など、遺族や大家などの依頼を受けて奇麗に修復する仕事である。
以前は納棺師。仕事上で遺体の扱いにも慣れているということで現場の清掃を遺族や警察から依頼を受けたことが起源だ。
人の形をした凝固状態の血溜まり
Y氏にこの仕事で一番苦労することは何かを尋ねた。
「臭いですか…」と答えた。
特に夏になると締め切った部屋にこもった臭いは壮絶。私も職業柄何度か死体の臭いを嗅いだことがあるが、三日分の反吐が出る。しばらくマックは食べられない。
一ヶ月も経過してしまった遺体などは原型は留めていないそうである。遺体を警察が持ち去り病理解剖に回された後の現場を見れば、死因がだいたい推測出来るとのこと。
ある事件。この写真の説明は控える。
この仕事が商売になると吹聴するメディアがあり、新規参入をしたいからノウハウを教えて欲しいと問い合わせが来るらしい。
「教えるのは構わないけどこの仕事一本では絶対に食べては行けませんよ。」と念を押しているそうだ。これから高齢者の孤独死が増えて需要があると世間は思っているようだが、テレビが面白おかしく放送しているようなケースは少ないと断ずる。だからこの記事を読んでヒューマンケア社へ興味半分の問い合わせするのはどうか控えていただきたい。
風呂場で煮込まれた現場
納棺師として多くの死と向き合っていたからこそ出来る仕事。
商売にしようなどと安易に考えないで欲しい。
BOZZ
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