●更新日 05/16●






口蹄疫の真実





読者から要望があった。「宮崎は地獄絵図だ、この事件を取り上げてくれ」と約10通。何でも、情報操作でメディアがワザとスルーしているんだそうだ。結論から言ってそれは被害妄想だろう。
メディアが扱わないのはそれなりに根拠があると思うのだが。まず、人に感染しないこと。風評被害を最小限にしたいということ。そして、豚や食牛は口蹄疫にならずともいずれ殺される運命だということ。
日本国中に広がった時に初めて大騒ぎになるのだろう。普天間問題と似通っている。誰も対岸の火事に興味を示さない。人間なんて勝手なものだ。
以下、JA関係者などに聴取した。興味のある方は読んで欲しい。






JA職員から興味深い話を聞いた。「今回の事件に小沢がからんでる。群馬にいる小沢の愛人の女社長が経営する牧場で3月に口蹄疫が出ていた。そして5頭ほど埋めた。今回、宮崎で発症した牧場(カマンベールチーズを作ってる会社)にその女社長が度々訪問しており、飼料等も送っていたのでそれで感染したのではないか。小沢が宮崎入りしたのはその様子を見るためと、関係者に金を渡して口止めするため。」
本当かよ。何か新種の都市伝説のよう。宮崎のJA職員を紹介してもらい、聴取した。

実際は3月ぐらいに宮崎では口蹄疫の兆候で出ていたんだとか。プレスに出たのが4月20日。なぜそんなに間隔が開いたのか。
「政府が出したら家畜の移動も何も出来なくなるからね。移動制限をストップする半径10キロ範囲、20キロ範囲で制限する前に家畜を移動させてるの。」
口蹄疫にかかった家畜は殺すしか方法がなく、飼育農家などは3年〜5年ほど商売出来なくなり、廃業に追い込まれるためだという。
口蹄疫は感染力の高い病気のために風で30キロ、50キロ先まで感染していく。そして感染スピードも速い。しかも今は豚が感染している。牛の何十倍も感染スピードは速いんだとか。
発生原因を聞いてみた。すると、3件ほど中国の稲わらを使っていた。おそらくそこから発生したんじゃないかとのこと。



       いたるところで通行止め


宮崎の尾鈴牧場に取材。現在の様子は殺処分が決まって処分待ちの状態とのこと。発症した時の状況を聞いた。7日に牛691頭のうち、2頭の口の周りがいつもと違うことに気付いたという。よだれのような泡がついていて、普段38度ほどの体温が39度5分、40度と2頭とも高かった。牛の体温は1度上がっただけでも重大なんだとか。周りで既に口蹄疫が流行っていたので、口蹄疫でなくてもいいから一刻も早く検査してもらおうと、見つけたあとはすぐに保健所に連絡した。
保健所の人は防護服や手袋などを装備して検査に来たそうで、まずは症状が出ている牛の部屋を避けて遠くから順番に他にも感染した牛がいないか見て回った。ひとまず、他に感染した牛がいなかったので原因の牛2頭のところへ。口の中、舌を出して裏をめくってみたり。舌の裏に小さな水泡を確認したので、その時点で口蹄疫に間違いないとの診断になった。その検査結果を東京の機関に送り、翌8日に陽性の報告を受けた。それにより全頭の殺処分が決定したそうだ。
残りの689頭はどうなっているのか。
感染が早いため、軽く同じような症状になった。しかし死んでいくということはなく、むしろ回復に向かっているらしい。
「殺処分ということで治療もされない中、それでも牛くん達は回復してるんですよ。今ではいつも通りに生活していて、本当に元気でなんでこんなことにならんといけんのかという感じですよ。本当に残念というか、国の規定で仕方ないんですけど。」





現在では牛の餌が確保できなくなっているとのこと。餌を運搬する業者が川南町に寄りつかなくなったためだ。まるで町全体が見捨てられた孤島のようだと言う。
「陽性という診断がされてから一週間経つんですが、まだ殺処分されていないんですよね。遅いというか。追いつかないんでしょうね。本当は即殺処分して、感染を食い止めるのがいいんでしょうが…。もう、川南町はいいから、他の所にうつったら大変なことになるなと思って…。それが心配ですね。」

天災は忘れた頃にやってくる。




BOZZ







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