●更新日 02/09●






タクシー残酷物語




「恐喝?詐欺?そんなの日常だよ」
なんと、そんなことを呟く業界が身近に存在する。それは私達が日々利用するタクシー業界だ。



一体どんな手口で犯行が行われてるのだろう。
現役タクシードライバーに実例を聞いてみた。

こういった事は20〜30代の男に多いという。
この日も20代男が乗車していた。「すみません。ATMに寄りたいんで銀行の前で止まって頂けませんか?すぐ戻ります」そして男はタクシーを離れた。ドライバーはずっと待っていたが男は戻って来なかった。

悪質なのは料金踏み倒しだけではない。
車を発進させた時、突然男が飛び出し腕がぶつかったと大げさに騒ぐ。ドライバーが出て行くと「どこ見て運転してんだよ!」と散々罵倒を浴びせ、暗い所に連れて行かれて3万円要求。
他にも、急ブレーキ・急発進等をしていないのに、車内でメガネが割れたという理由で現金4万円を請求されたり、仕事の商談に遅刻した理由を「信号で停まるからだ」と訴えられたこともあったという。

こういった料金は全額ドライバーの自己負担。
この現状に現役ドライバーは、





「お客さんは乗ったら俺様気分だから。会社は何も対応してくれないし諦めるしかない」
「理不尽なお客さんは多いからいちいち会社に報告なんてしないよ。こんなのは普通」

会社側の対策はなく”自己防衛が足りない”と指摘されるだけ。
だからトラブルがあれば会社より警察に行くというドライバーがほとんど。

そして最近はこんなステッカーを貼ってあるタクシーもある。




しかしこれはダミー。
実際に搭載してる車はほとんどないらしい。

そしてドライバーはこう続ける。
「リストラされて、やっと仕事が決まったと思ったのに先月なんて1万以上も自腹だよ。ほんとツイてないよ」

タクシー会社広報に聞くと、前職は元取締役や常務の人がリストラされてドライバーになった人もいるのだとか。


50歳未経験でも始められるタクシー業界は今、不景気の受け皿となっている。




椎名聡美





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