●更新日 12/01●





韓国の病院が遺体に大金を要求した件について





はじめまして、吉田と申します。
韓国釜山市の射撃場火災で、同市のハナ病院が亡くなった日本人の方の遺体を遺族が引き取る条件として、約1000万円の治療費支払いを求めているという話を聞きました。 (本日27日の時点では要求額が1500万円になったという話も聞いております。)
治療費請求の件については、どの新聞やニュースサイトでも あまり取り上げられていないので少し驚きました。
自分は医療費について全くの素人なのですが、 海外で起きた事故の治療費および、死亡した場合の遺体引取りにかかる費用について、上記の額は妥当なものなのでしょうか。



日本損害保険協会に確認したところ、釜山市の射撃場火災で被害に遭われてお亡くなりになった原田さんと中尾さんに対してハナ病院側の遺体の引渡し条件として、病院側から日本の公的機関の保証を求めていたことが事実としてあったようです。
島鉄観光が旅行者に加入させている保険(死亡保障金2500万)の中から支払うと回答しましたが、病院側がそれを拒否し、長崎県雲仙市が保証しなければ遺体の引渡しには応じられないと言ってきたので、仕方なく雲仙市の奥村市長がその条件を承諾して引渡しが行われたということです。
次に、雲仙市の対策本部の担当者に話を聞いたところ「あくまでも市は保証人として奥村市長が承諾したのであって市の歳費から立替えて出すということではありませんので」との回答でした。「市長が外務省へ国で保証をして欲しい旨を打診したところあっさりと却下されてしまい、ご遺族の心情を考えて雲仙市が対応するしかなかったようです。」とも。
島鉄観光に確認を取ったところ、「現段階では被害に遭われた方達には加入した保険の範囲内での対応するしかないです。」との回答でした。

請求されている金額の妥当性についてですが、前述の日本損害保険協会の方のコメントによると「治療した内容にもよりますが、聞いた内容から判断すると皮膚移植などの高度治療をしていれば1000万〜1500万というのは高い額とは言い切れないと思います。」という大人の見解でした。
先に亡くなられていた中尾和信さんの時が1000万円の請求で、27日に亡くなられた原田洋平さんが1500万の請求というのはあまりにもどんぶり勘定です。というか「日本円で1500万円ってどんだけ高いの?」が私の正直な気持ちです。医者の友人に訊ねたところ、通常で300、高くて400万円だということです。

雲仙市の対策本部にも、地元新聞を読まれた方からの「高すぎるんではないか?」という問い合わせなどが数多く寄せられているらしく、今後最も懸念されるのは快方に向かっている笠原さんが日本に転院する際、ハナ病院からどの程度請求され、一体誰が払うのかという問題です。亡くなられた方達は死亡保証金の範囲内で済んでいますが、笠原さんの場合は保険の中からお見舞い金しか出ないのではと関係者は心配しています。足りない分については本人もしくは家族が支払わなければ、転院して日本へ戻ってくることも出来ないのでは、と。

被害者が射撃場経営者を相手に損害賠償を起こしても取れる確証はありません。「危ない国に観光に行くのならそれ相当の覚悟を持って行け」が国および外務省の本音でしょう。
韓国の場合、日本人が犯罪に遭っても例外を除いて現地でニュースになりません。行くのでしたら覚悟を決めてどうぞ。





BOZZ







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