隠された罪２　　〜田原騎手の転落と探偵と

まるでドラマのような事件だった。（隠された罪１はこちら）
探偵ファイル流にかいつまんで説明すると、告訴人Ａさんは田原氏に「いい馬を落札したから１億貸してくれ」と言われ、田原氏の会社に１億を振込んだ。田原氏曰く、馬の転売先はホリエモン。
田原氏の知り合いの牧場（マギーファーム小寺森也）がその馬を競売に出した。骨折して脚にボルトが刺さったクズ同然の馬。その馬を田原氏が何と１億７８５０万円の高値で競り落とす。
直後にマギーファーム小寺森也が失踪。妻が警察に捜索願を出す。牧場は債務超過で間もなく倒産。
……。
地裁ではＡさんの完全勝利。しかし大阪高裁ではＡさんが負ける。田原氏がＡさんを小寺森也に引き合わせ、クズ馬の契約書にサインさせたのだ。競馬に素人のＡさんにはなす術が無かった。
そして、肝心の小寺森也が失踪してマギーファームが倒産。田原氏は「自分には債務が無い」と主張した…。


実に鮮やかだ。


これから関連の調査に着手するが、報告には暫くの時間が必要だろう。
かえすがえす裁判前に調査を着手出来なかったことが悔やまれる。
事前であればたくさんの策があった。
競売があった日高軽種馬協同組合をマーク出来たし、マギーファームに潜入も出来た。事実、このクズ馬はマギーファームの倒産により競売に付され、執行官の評価額は３００万円以下だった。




残念。




探偵を３０年近くやっていると悔しい思いをすることがある。その思いから探偵ファイルを立ち上げた経緯がある。
北海道の読者も含め、田原騎手（京都）に関するあらゆる情報が欲しい。被害者は破産寸前で１円も出ないが、有力な情報には私が自腹を切る。



有限会社マギーファーム　　北海道静内郡静内町字川合２６８番地の１４




まだ道はある。




ＢＯＳＳ