●更新日 10/21●





聞け、公務員の声




ちょっとオーバーなタイトルになってしまったが、公務員の声は時代の流れの中で封殺されてしまっている。メディアが悪役に仕立てたい気持ちは分かるが、昨今の風潮は全く公平性を欠いている。
そのせいか今回の読者の反響はもの凄かった。
所属部署や氏名を伏せ、その一部をご紹介する。







はじめまして。 私は○○の公務員です。窓口や電話で応対するとき、よく「税金泥棒」などと言われたりしますが、この職業にあこがれて努力し、なんとか合格できました。Bossのいうとおり努力してその職に就く人が多いので、私の周りの若い人には優秀な人材がたくさんいます。確かに戦後からバブル前までの公務員が不人気だったころに就いた世代は、本当に税金泥棒だと思うような職員も多いです。
マスコミをはじめとする「給料を下げろバッシング」を繰り返せば、優秀な人材はみんな退職し、それこそ何もしない職員しか残らないと思います。
給料は高いけど本当に国や地方を改善できる人材と、給料は安いが何をやっているのかわからない人材。みなさんはどちらを望んでいるのでしょうか。
言いたいことはたくさんありますが、Bossの発言に勇気をもらいました。ありがとうございます。 …でも、公務員にもリストラは必要です…




現在○○県庁で公務員をやってます。まだ2年目の給料なのですが手取りが14万ぐらいとかなり安いですよ。平均給与が高額に見えるのは退職間際の世代が1000万近い給料をもらっているからで若い公務員の給料は薄給もいいとこです。
勧告が出続けて給料の昇級幅がどんどん小さくなっているので私が30年働いても今の50代の人たちの給料が出ることはないと思います。
おまけに地方なので車がないと生活が出来ず毎月ギリギリで生活しています。人件費カットのため残業しても残業代はほとんど出ていません。
正直もう馬鹿らしくてやってられなくなり転職を考えています。
首都圏は分かりませんが地方公務員はもう負け組です。



BOSS、こんにちは。
「公務員の給料が高い」批判に悲しい思いをしている公務員です。
私は上京して国家公務員になりました。今は○○庁で働いています。
公務員批判のニュースを見るたびに悲しくなります。
確かに、税金ドロボーみたいな人も中にはいますが、ほとんどの人がまじめに働いています。
世間で言われているほど給料も高くないです。25歳で、基本給17万。これって高いですか?
手当てがついても20万いかないくらいです。
人手が足りなくて、「係長」の役職を与えられ、仕事が役職分加算されるのに給料はそのままなんてこともざらです。
それでも、仕事にやりがいを感じてるから頑張れます。
学生時代、頑張って勉強した甲斐があったと思います。
今日の記事は、世間の公務員批判とちょっと違っていてありがたかったです。



「公務員になるため、本人やそれを支える家族がどれだけ苦労してきたのか。投資したのか。」
まさに、そのとおりです。私は27才で教員になろうと思い、通信大学に入り教員免許を取りました。学費や夏のスクーリング費用など合計120万円ほどかかりました。ピアノも習いに行きました。(月5000円×4年)そして非常勤講師(月給手取り13万)を続けながら採用試験の勉強をして、32才で採用されました。
私を含めてみな、合格するために毎日5〜10時間は勉強していました。それでも合格できない友人もいます。私は合格するために、恋人、金、時間様々なものを犠牲にして教員になりました。
教員になってからも5時で帰られる日はありません。
親からのクレーム処理、問題行動の指導、学力向上、行事の多さ、事務処理等で学校を出るのは早くても8時。遅い時は午前様です。もちろん残業代はありません。教職調整費という手当てが約1万円つくだけです。
公務員は企業と違って「売り上げ」という数字がありません。子どもの心に種をまき、それが芽を出し、花を咲かせ、実を結ぶ。結果はいつ出るかはわかりません。
今日は、地域の○○大会の引率をして帰ってきたところです。子ども達は毎日、放課後練習に励んでいました。悔し涙あり、感動ありのいい大会でした。
今の私の喜びは、子ども達が「逆上がりができた!」「難しい問題が解けた!!」というような親が家庭で見ることのできない、成長をする瞬間の笑顔が見られたときです。
公務員批判、本当に悲しいです。





国立○○法人で非常勤職員として働いています。お給料は公務員に準じて貰っています。半分公務員である今、実感するのが人事の査定を誰もせず年功序列で人員配置を決めていることがどれだけ弊害を引き起こしているかということです。係長クラス(元国家公務員)は仕事ができない&していない人が多数居ます。3年周期で異動がある今の人事のやり方が問題なのです。
民間企業でも働いていたので、今の上司達の仕事の能力があまりにもひどいことに怒りより同情を覚えます。係長よりも上のクラスの上司は「体調が悪い」と言って文句だけ言ってさっさと帰宅することが多いです。このクラスの方は今でも○○○○省の役人です。
こんな上司達のお給料は、私たち非常勤の数倍はあると思われます。上司一人の雇用経費で、もっと使える非常勤が3人以上雇用できると思います。
非常勤職員から常勤職員になれる試験はありますが、公務員試験問題での判定となるため、実務ができる人が通るわけではないのが現状です。適材適所で人員を配置するシステムもないので、雇用されても適当に配置された職場で働くことになります。全くもって人材を生かせていません。
誰も改善する気力がないのです。どうせ3年で職場を変わるので、その間無事に過ごすことで精一杯なのです。
私は常勤にできないことを非常勤ができたらどんなに気分がいいだろうかと思い、職場のトップに働きかけてすんなり大きな改善を実現しました。これは私個人の誇りです。
…BOSSの記事は思わず語りたくなるものが多いですね。




私は公務員(○○省)3年目ですが、年収300万弱です。
サービス残業は当たり前、月の残業時間100時間くらいで残業手当は2万円程です。
公務員になるための努力をし、多くの犠牲をはらったにも関わらずバッシングを受ける日々です。
「他の県民は努力するどころか世捨て人の平均年収も含まれる」の部分に共感です。私も常々、「平均」という数字の問題を思っていました。
この平均という数字に誤魔化されてはいけないことは多く、例えば「父子家庭」の平均年収が「母子家庭」の平均年収よりもはるかに高いことが父子家庭に自治体からの支援が出にくい理由とされています。本当に努力をして自治体支援から脱しようとしている母子家庭はそんなにないと思えます。(支援をもらえるギリギリのところまでパートで働いてストップしている人が多いです)








後記



努力や投資をしたから生涯安泰でいいかと問われたら「そんな制度は早くぶっ壊すべき」と答える。だが単に年収の平均値だけで批判をしても仕方が無いという気持ちも変わらない。
哀しいかなこの大問題は民主党でも解決出来ないだろう。
人を減らせないのであれば残る道はただひとつ。生産性を高めるしかない。
例えば全国の公務員を集めて移民省を作り、餓死している国の子供や若者を過疎地に500〜1000万人受け入れて教育や管理にあたる。一時的に国債発行額が増えるだろうがこのまま何もしないで下り坂を転げ落ちるよりずっといい。老人ばかりの国に未来もクソもない。
爆発的に若い人口が増えることで工業、農業や建設、衣類も含めその後の消費や税収入の伸びは半端じゃない。
努力しないで国にたかっている日本人も不必要な保障を切られて目が覚めるし、何よりも仕事をしない特殊法人や無駄に余っている公務員の使い道として最適。世界も日本の変化に度肝を抜くだろう。

今回の読者メールに無かった戦略的なご意見求ム。どうか短文でお願いします(笑)。





BOSS




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