
●更新日 07/21●
ペット販売の闇
最近また小型犬がブームだ。手軽に家族として迎えられ、癒してくれる存在として注目されている。
しかし、ブームになるにつれ、ロクでもない販売法が横行していることをご存知だろうか?
今回、チワワのブリーダーの田中さん(仮名)から、恐るべき実態を伺った。

ブリーダー田中さん(仮名)とケロルくん(本名)
田中さんは「ペットショップで子犬が鳴いていなければ、そのショップは危険」と言い切る。
「遊びたいさかりの動物の子を閉じ込めて、喉が枯れるまで放置したり、鳴かなくなるよう無理に矯正するケースも。売れるまで狭い箱に閉じ込めたままのことが多いです」
開店時だけ販売用ケージに入れ、閉店中はのびのび遊ばせるショップは少数派という。

心が壊れている動物も……
「子犬の場合、本来は里親の飼い主に引き渡すまで、親犬の元で2ヵ月弱は過ごさせなければいけません。しかし多くのペットショップには、1ヵ月弱で親犬から引き離され、セリにかけられ入ってきてしまう……子犬の心がきちんと育ってないケースが目立ちます」
一度に数多く仕入れるためには、そうするのが最も「効率が良い」のだ。
また、大きくなると売れないからと、
エサの量を最低限にし、身体を小さく保つケースも

健康な子犬かどうかは直接触れてみれば分かる
「欧米ではペット販売業者に対し、動物の心身の健康を厳しく管理させていますが、日本では、モラルの無い販売方法がまかり通っているのが現状です」
日本はペット販売後進国
……と、良心的なブリーダー達は口を揃えて言う。

親元で過ごす期間は子犬にとっても大切だ
しかし日本でも「動物を自然な状態で健康に成長させ、里親に引き渡す」ことを最重視したブリーダーが増えている。
田中さんは「ペットは、健康な生活環境が見えるブリーダーから受け入れて欲しい」と訴えた。
人間の都合で辛い思いをするのは動物なのだ
梅宮貴子
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