●更新日 04/15●


タイ暴動終結・デモ隊解散 〜最新現地動画あり〜


死者2人を出したタイのデモだが、反独裁民主戦線は当面の抗議活動を中止すると発表し、14日に撤収を開始。3週間に及んだ首相府の占拠も終結した。



元首相タクシン派の反独裁民主戦線(通称・赤シャツ隊)


3万人規模のタイ国軍に銃を向けられ包囲され、対抗しても無駄だと認識したためとみられる。
タクシン本人は海外の逃亡先から、「敗退ではない。今後も戦い続けるための、あくまで一時停戦」と声明を出したが、デモ隊参加者の中は、「強制排除されそうで怖かった。早く帰って寝たい」と言っている人もいた模様。



首相府前に座り込む赤シャツ隊の人々


「結局、敗北じゃないか。何も変わらなかったし……」と愚痴りながら、政府の用意したバスにて帰路につくメンバーも多かった。

さて、懸念されていたタイ正月休暇への影響だが、タイ政府は「バンコク都心部復旧のため、17日まで休日を伸ばします」と発表……つまり、

正月期間を延長


タイ人は、「都心部復旧とか嘘だよ! 理由つけていっぱい休みたいだけだ!」と言っていた。
バンコク市内は首相府など以外はほぼ平穏で、「復旧に2日もかかるわけない」というのだが。



ソンクラン(水かけ祭)は国民皆が楽しみにしている


本来、13日〜15日が休日だが、「企業が延長した2日間の休日に営業するか休業するかは自主判断に任せる」との政府発表。つまり「好きにしろ」ということで、タイらしい適当さが分かる。



カラフルな水鉄砲で水を掛け合って楽しむ


ある日系企業の経営者は、「予定通り16日から営業のつもりだったが、16日・17日に出勤シフトが入っているタイ人従業員の全員が、”休みになったから休む”というので、結局休むことにしました」とのこと。多分、ほとんどの企業が休むことになるだろう。



外国人も容赦なく水かけのターゲットにされる


タイ正月休みに入った国内は、デモの激しい騒ぎとは別の、平和的な喧騒がはじまっている。



2009/4/14のバンコク市内の様子

ちなみに、昨年のソンクランでの死亡者数は、分かっているだけで368人とのこと。



タイ北部の都市チェンマイでも大規模なお祭り状態


事故件数は毎年5000件近く。事故原因の4割は飲酒で、事故の8割にバイクが巻き込まれている。
飲酒運転と、バイクに水をかけるのを禁止すれば、死亡者数も激減するはずなのだが……



梅宮貴子



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