●更新日 04/04●


放射能商品で不当逮捕!? 元代表を直撃! 後編

前回に引き続き、放射性物質入りストラップで逮捕された業者の元代表・小龍氏に、話を伺った。



2008.12.6 産経ニュースより

――ニュースで、”回収を再三指導したが「購入者名簿を押収され、金もないのでできない」の一点張りのため、文部科学省が呼び掛けを始めた”とありますが、事実なのですか?
文部科学省からの電話は、2回だけありました。確かに「名簿はない」とは言いましたが……そもそもの逮捕理由が所持だったので、「自分は持つことは出来ない。持っていたらまた逮捕される」と言ったのが 、回収できない主な理由です。
検察官曰く、「持っていたら、捕まるね」だそうです。回収できなかったのはこの為です。



――逮捕の経緯などを教えて下さい
去年の3月14日に突然家宅捜査がありました。
任意同行のはずですが、何故か手錠をかけられ、近くの警察署へ。
家宅捜査の令状は見せられましたが、逮捕状は持っていませんでした。

その後、警察署で2人掛りの尋問をされました。2人掛りは違法なのですが……
7月17日には、ご存じの通り逮捕されました。
逮捕の際「猫はどうする? 死ぬよ」と、不安にさせる一言が……
そして、飛行機で東京まで連れて行かれました。報道に関しては皆様の方が詳しいと思います。




こんなに可愛い猫さんたちが脅迫まがいの材料に……

結局、22日間も留置される事になりました。
その間の取り調べは22日間の内、半分もなく、置いてきた猫の事や、家の事で、拒否や反論ができない雰囲気(日数がかけられない)にされます。接見禁止が付いているので、外部との相談どころか、手紙を出すことすら出来ない状態です。
このような経験がないので、どうしたらいいのかわかりません。接見禁止は、証拠隠滅等の可能性がある場合に付くそうですが、家宅捜査で全て持って行かれているのに、何が出来るというのでしょう……?



代表が拘留されている間、良識ある人に面倒を見てもらえた

また、弁護士を呼べないような雰囲気と、費用が60万も掛るなどの金銭的な脅しをかけてくるので、お金がない自分は弁護士を呼ぶのを諦めてしまいました。(本来は国選弁護士が呼べます)
先の経緯や経済産業省の記事も、刑事が資料を持っていたにも関わらず、調書に一切記載されませんでした。しかも刑事が勝手に書いていて、自分は同意の指印を押すだけでした。これが調書と言えるのか甚だ疑問ですが、「早くここから出たい !」と思うと、拒否できません。
検察(警察)は有罪にしかならない様に持って行き、異論は認めません。
「罰金刑だから」みたいな事も留置場で言われます。「認めなさい」と言うことでしょうか?




厳しい取り調べに憔悴しきった小龍氏


元代表は最後に、「数値が超えてしまっていたのは反省しています。 本当に申し訳ありません。しかし、このような経緯があったことは嘘ではありません」と、頭を下げた。

確かに元代表に非はあったのだろうが、文部科学省に許可を取っているのに、「無許可販売」で逮捕されているのはおかしいだろう。警察の対応も、きわめて不自然だ。

罪は罪として償わなければならないだろうが、小龍氏の業者が「狙い撃ち」された感は否めない……


梅宮貴子(文部科学省:トリチウムカプセルの回収について



◇上記のタグを自分のサイトに張ってリンクしよう!


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事