●更新日 04/03●


森田健作当選で変わる?千葉県の男女共同参画の問題


森田健作氏が千葉県知事に当選したことで、県の行政の在り方が変化するのではないかという声がある。その一つが、男女共同参画だ。

千葉県は、男女共同参画に関して先進的な取り組みをしてきたことで知られている。前知事の堂本暁子氏は、日本で男女共同参画を推進してきた中心的人物の一人。県の総合企画部に男女共同参画課が設置され、千葉県女性サポートセンター、ちば県民共生センター等、県の施設も充実している。

同県の男女共同参画計画に対しては、これまで様々な批判があった。2006年3月24日の千葉県議会本会議では、千葉県男女共同参画センター設置管理条例案が否決された。県議会で知事が提出した議案が否決されたのは、記録が残っている1957年以降、初めてのことだったという。それに伴い、千葉県女性センターが新年度から閉鎖に追い込まれるという事態に発展した。

一方、森田氏はジェンダーフリー等に否定的な立場のようで、マニフェストでも公言している。そのため、男女共同参画に関しても見直しが図られるのではないかと、県の関係者の間でも噂になっているようだ。また、森田氏やその思想への賛否とは別に、現状の改善がなされるべきだと指摘されている制度上の問題もあるという。

ちば県民共生センター等では、女性からの相談は、電話相談、面接相談、カウンセリングが毎週火曜日から日曜日までと、大変充実している。電話や面接での相談は、9時30分から16時までと、選択の幅も広い。その他、出張面接相談、法律相談等も可能だ。



ところが、男性からの相談は、電話が火曜日と水曜日の16時から20時のみ、カウンセリングが第 2・第4土曜日の13時から17時と第1・第3木曜日の16時から20時まで。電話相談は、以前は水曜日のみだった。しかも、男性向けの面接相談や法律相談はHPにも掲載されていない。



男性からの相談の時間帯が夕方から夜間に集中しているのは、昼間に勤務している男性が多いからだろう。だが、そのような労働条件に合致しない人々も現在では多く、利用しづらいことは確かだ。女性からの相談の方が多いから内容も充実しているということだとしても、現状では男性の選択肢の幅が狭すぎるとの声が、県内からも出ているそうだ。



最後に、堂本氏が過去に送付した年賀状を入手したので掲載しよう。女子4名、小柄な男子1名。ここにフェミニスト的発想を読み取るのは邪推というものだろうか。




高橋



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