●更新日 03/31●




【シリーズ】  ある、強姦事件





BOSSです。まずみなさんにお知らせがあります。
先週の記事で少し触れた通り、私は当分の間、第二世代に道を譲りたいと思います。
と申しますのも、昨年末、脳に腫瘍が見つかりました。激痛の中で執筆を続けてきました。ですが治療に専念せよとの医師の最終命令が下り、しばらくは神経を使う業務が出来なくなりました。
これからも調査の補助は出来る範囲で行いますので、探偵ファイルのクオリティは落とさずに努めていきたいと思います。私のつたない記事、永らくのご愛読ありがとうございました。まだまだ至らない第二世代ですが、よろしくご声援、ご指導のほどお願いいたします。

さて、表題の本事件もプロローグは私が書きます。以降は他の記者が担当します。




一通の相談メールが来た。要約すると

見知らぬ男に強姦されました。帰宅途中に『逆らうと殺すぞ』と脅され、ビルの屋上に連れて行かれました。はいていたスカートとパンティを脱がされ、気を失うほどの激痛が体を走りました。『警察に行ったら見つけ出して殺す』という犯人の恫喝する声が今も脳裏から離れません。 それからはほとんど何も覚えていません。記憶が無いのです。気がつくと、警察署にいました。
私はずっと泣きじゃくっていました。いろいろ検査されたのはうっすら覚えています。膣や唾液、胸の付着物などを採取されました。
刑事さんに現場に連れて行かれました。私はあまりの恐さに失神してしまいました。あとから聞くと『犯人に殺される』と叫んでいたそうです。
犯人は約二ヶ月後に捕まりました。別の強姦事件で逮捕されたのだそうです。DNA鑑定で私の事件も発覚しました。
犯人が捕まるまで、私は何度も自殺しました。ほとんど病院に入院していました。重いPTSDになり、多重人格など、さまざまな心の病になりました。
犯人には懲役5年の刑が下りました。民事も1000万円の損害賠償の判決となりました。
私は目に見えない幻覚などに襲われ、犯人のことを思い出すだけで自殺をしてしまうので、すべて親や弁護士さんに任せていました。
ある日、複数の弁護士と犯人の親が私の元にやって来ました。
『70万円で示談しなさい。さもないと破産宣告します。そうなったら1円ももらえませんよ。』
私は自分の弁護士さんに電話しました。すると
『言う通りにした方がいいですね。たとえ70万円でももらったほうが得です』と促され、示談書にサインをしてしまいました。
BOSS、私はいったいどうなりますか?





彼女に会いに行った。
そして
『たとえ破産宣告してもこの損害賠償は免責にならない。弁護士の脅しは錯誤に当たるから、その示談は破棄できる。』
と伝えた。
彼女はずっと泣いたままだった。
その後、何度も連絡を取り合った。
自殺を止めたことも…。


弁護士の中にはヤクザまがいの荒っぽい仕事をする者がいる。
しかも、犯人(加害者)には何故か多くの弁護団がつく場合が多い。今回は総勢8人だった。
犯人の人権を声高に謳い、被害者の痛みはおかまいなしの所業。





私は彼女のために戦いたい。




遠い昔、探偵になるずっと昔…彼女が3人の男に強姦された。部活の帰りに工事現場で。
性犯罪が許せない。  







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