●更新日 02/23●





私の愛した金貸し





私の愛したスパイ金貸し。その人の名はSFCG(旧商工ファンド)大島健伸氏。過去、本当にお世話になった。
既にTBSや新聞などで報じられているので説明するまでも無いが、簡単に要約すると最近、弁護団に詐欺未遂と恐喝未遂の疑いで警視庁中央署に告発された。

12年前、大島氏からいきなり連絡があった。御社に投資したいと。当時の商工ファンドは飛ぶ鳥を落とす勢いだった。
大島氏曰く「探偵業もパチンコ業界と同じくいつか株式の上場が出来る日が来る。渡邉君がその旗頭だ。」
大手証券会社の上場部門の人にも引き合わされた。
私は「自分、前科三犯などと吹聴されていますが、それでもいいですか?」と訊ねた。
「そんなことはとっくに調べ済みだよ。前科が無いことくらい分かっている。」と言って資料を見せられた。

私は大島氏の提案を受け、互いに増資して3億余りの資本金にした。
その矢先だった。
1999年。日栄・商工ファンド事件が勃発。大島氏は国会に喚問される。
忘れもしない。私が仙台のバッティングセンターで汗を流している時、彼から電話があった。
「渡邉君、迷惑を掛けるといけないから一度関係を解消しよう。」
「自分は平気ですよ。ロックフェラーだって叩かれた闇の歴史が。金融業が目の敵にされるのは古今東西です。気にしないでください。」
押し問答の末に資本関係を解消することになった。私は大島氏が出した資本をそっくり返し、自身で穴埋めした。おかげで無駄な税金を1億払ったが(笑)。


大島健伸。いい男である。男として惚れるに値する。彼に「渡邉君、ケツ貸してくれないか?」と言われたら迷わず貸しただろう。貸してないが。
彼との逸話は山ほどあるが、それは心の中にしまっておく。











『一度信じたら裏切られても自分からは決して裏切らない。』
 それが私の生き方。



BOSS




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