●更新日 02/19●


バラバラ星島は死刑じゃなく無期懲役


  18日、江東区マンション女性バラバラ殺人トイレ流し事件の星島被告に判決が言い渡された。本来なら2月6日に判決が下される筈であったが、事件の世間に与えた重大性を考慮して審議を慎重に熟考する為に判決が延期されていた。








午前9時20分、東京地裁正門前。54の傍聴席に対して、傍聴券を求めて集まった人数は518人。10分程度で閉廷する判決言い渡しながら倍率はおよそ10倍と、この事件の注目度が伺える。

検察側に死刑を求刑されていた星島被告だったが、この日、彼に下された判決は「無期懲役」

検察と被害者遺族は当然の如く死刑を求めており、星島自身も公判中に「自分は死刑だと思います」などと自身に死刑を求めており、

犯罪者への厳罰化や被害者道場感情論といった最近の風潮に合わせれば「死刑」、

過去の判例を踏まえて感情に流されずに冷静に淡々と司法の仕事を全うすれば「無期懲役」。

死刑か無期の2つに1つだったが、皮肉にも被害者・加害者どちらも望まない判決となった。しかし、裁判所の下した判決は被害者感情に流されずに極めて妥当なものだったとも言えるだろう。

被害者遺族チームからすれば納得いかない判決というのも気持ちは分からんでもないが、より多く同情を集る事やゴネる事・声を大にする事で刑罰の重さが変動しまくっていたら司法は破たんしてしまう。なので、本案件の裁判長並びに裁判官たちは良い仕事をしたと言えるのではなかろうか。

 判決を言い渡されたこの日の星島は、証言台に立っても眉ひとつ動かさずうつむいたままであった。彼が何を思いどういう心境であったか、とてもじゃないが心中察する事など出来ない。今の彼の胸の内はあまりにも浮世離れし過ぎて、常人ではとてもじゃないが読むに読めない領域にいる。

星島被告・被害者遺族チームどちらも望んでいなかった「無期懲役」となった事で、今後は控訴するかどうかが注目される。できれば、控訴しないで無期懲役という判決を受け入れて欲しい。被告・被害者遺族ともに。

刑事裁判という物は、実はメチャクチャ金がかかるイベント。裁判官・書記官・検事・その他職員の人件費や証人の旅費日当などを計上すると、1回の公判にかかる費用は100万円は下らない。今回のような大事件ではもっと金がかかっている。それらの費用の出所は、我々が日々払っている税金だという事を星島も東城瑠璃香さんの遺族も忘れてはならない。




オナン



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