●更新日 01/21●


法廷で生で見てわかった星島貴徳被告の人物像

2009年1月20日、午前10時より東京地裁・刑事104号法廷で、江東区マンションバラバラ殺人・トイレで肉片を下水に流す鬼畜事件の第4回公判が執り行われた。

 


朝9時20分。運良く抽選漏れしなかったので星島裁判を傍聴してきました。
テレビや新聞の情報だけじゃなく、実際に自分の目でナマで見て初めて解る事とかもあるしね。



104号法廷の様子

証人台、検事、弁護士、裁判長の前には液晶モニタが置かれており、法廷内の側面にも巨大モニタを2台取り付けており、傍聴人にも証拠の写真などがよく見える。5月に始まる裁判員制度へ先駆けての設置だろう。



画・オナン


この日、上下ともに黒のトレーナーでサンダルばきで入廷した星島被告は、入廷そうそうにずっと下を向きうつむいたままだ。

この日は昼休みをはさんで午前10時から11時40分までの午前の部と午後1時半から5時までの午後の部で公判が行われた。

午前中には証人として、@殺害された東城瑠理香さんの海外留学時代からの親友、A瑠理香さんの職場の上司、B高校時代の瑠理香さんの元カレ、が証言台に立ち、留学時の写真や勤務先への面接の時の様子や履歴書、高校時代の写真なども交えて 瑠理香さんの人物像に関する証言が行われた。

午後には、被告側からの唯一の証人として、C星島被告の仕事先の上司的立場の男性の証言と、D東城瑠理香さんの母親の証言が行われた。また、文書による星島被告の両親からの人物像への証言も読み上げられた。今日の公判では、殺害手法や物的証拠などの話題は無く、「星島貴徳」「東城瑠理香」という2人の人間がどういう人物か、キャラクターを明らかにするための公判だったようだ。

証言などを一字一句逃さず書くとあまりにも長すぎて書き切れないので、要約するとこうだ。

●【東城瑠理香さん】____________________________
・明るい努力家で、留学中に難しい資格にも挑戦した。英語を勉強していた。
・学校では人気者で、国籍問わずいろいろな人から慕われていた。
・イベント会社で契約社員として働いていて勤務態度はまじめで、仕事に慣れてきた頃だった
・大学受験の時、第一志望の大学には落ちた。
・その頃の彼氏とは何度も付き合ったり別れたりを繰り返して、結局別れた。
・その元彼氏は証言を始める前からずっとすすり泣いていた。
・瑠理香さんの両親は何年か前に離婚をした。
・瑠理香さんの母親と姉は、絶対生きていると信じていてまさか殺害とは思ってもみなかった。
・殺害された頃は誰とも交際してはいなかったらしい。
・子供の頃、盲腸が悪化して入院して生死をさまよう位の大病気をした。
・その後は後遺症もなく至って健康。
・母親の妹とその娘たち(いわゆるいとこ)と家族ぐるみで仲が良く姉妹同然の付き合いがあった。
・事件当日に瑠理香さんの姉から一報を聞いた母親が東京に駆けつけようとしたが新幹線が終電過ぎだったので母親の妹(瑠璃香さんの叔母)とその娘(姉妹同然のいとこ)夫妻に車を出してもらって東京に行った。

(元彼・親友・母親・勤務先上司らの証言より)



●【星島被告】____________________________
・1歳の頃、猫を追いかけて誤って熱湯風呂に落ちて下半身を大やけど。
・父親は躾に厳しかった。やけどをコンプレックスにしないように半ズボンも履かせた。
・小学校のころは火傷をそんなに気にしてなかったが、中学くらいから気にしだしてプール授業は見学していた。
・実家にいた若いころはハードな特殊性癖なエロ本などを所持などしてる様子はなかった。
・テレビゲーム好きだが、遊ぶのはFFやドラクエなどの至って普通のゲームだった。
・自身の希望で情報処理系の高校に進学。
・高校卒業後はセガに入社。
・しかしプログラマー希望だが、与えられた仕事はセガのゲーセンの店長とかで不満が。
・いつのまにかセガを辞めていた。両親はその事を知らなかった。
・基本的に両親はセガ入社上京後の星島容疑者の様子を全くなほど知らない。
・両親とは全く連絡を取らず孤立無縁状態だが、妹だけは連絡があり、両親は妹が星島容疑者に会う時などに様子を見てきてくれと依頼したことがある。
・セガ退社後は、証言台に立った男性のソフトウェア会社からプログラム仕事を請け負う感じで、正しい区分としては“個人事業主”になる。給料ではなく報酬という形である。
・事件直後、その会社の飲み会等で仕事仲間や後輩から「まさかお前が犯人じゃねーだろうな」と冗談半分で聞かれた事もあったが、あっさり否定していた。
・エンジニアとしての技術力は確かで、仕事の面での後輩・関係者の信頼は高かった。また、仕事でトラブルを起こしたり揉めたりした事は全くなかった。後輩の技術指導みたいな事もしていた模様。

(両親・仕事の上司的立場の男性の証言による)

____________________________




証言台に立った瑠理香さんの親友は、証言の最後に「瑠理香を返して!」と泣きながら星島容疑者に訴えかけた。

また、瑠理香さんの元彼は証言を始める前からずっと泣いていて、心優しい書記官が証言台にティッシュの箱を置くという場面も。元彼も証言の最後に「絶対に許さない」と星島容疑者を睨みつける一幕も。元彼は傍聴席にいる時もちょくちょく星島を睨んでおり、かなり憤りを感じているようだ。
瑠理香さんの母親も証言台に立ったが、泣きたいのをこらえて毅然とした態度で応答していたのが印象的だった。証言には瑠理香さんが生まれた時の写真や七五三、小学校入学の写真など瑠理香さんの半生を追う形で進み、モニターに写真が映されるたびに遺族席からは泣き声が聞こえた。一般傍聴者も涙なしには聞いておられず、目元にハンカチを当てる一般人のおばちゃんなども多数いたようだ。

しかし、一番泣きたかったのは毅然とした態度でハキハキと応対をしている瑠理香さんの母親だったのではなかっただろうか。




星島被告は、けっきょく閉廷まで↑こんな感じでうつむいたままだった。
次回公判は22日(木)の予定。



オナン



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