●更新日 01/17●


「コラーゲンでお肌つるつる」は嘘!?


冬の醍醐味といえば熱々のお鍋。とくに若い女性達に人気が高いのはコラーゲン鍋だろう。その売り文句は「コラーゲンでお肌つるつる」。しかし、これに待ったがかかった。


皮膚科医のOさんは語る。「コラーゲンはタンパク質の一種で、経口摂取で吸収されるには、タンパク質の最小単位であるアミノ酸にまで分解されないと吸収されません。吸収されるときには別の物質です。断言しますが、コラーゲンを食べても肌は綺麗になりません」

では「コラーゲン鍋でお肌つるつる」は嘘なのか?「タンパク質が不足すると肌がカサカサになります。コラーゲンはタンパク質ですから、摂取すればカサカサは解消される。しかしコラーゲンを選んで摂取している人が期待しているのは、皺が消えたり、肌が若返ったり、ということでしょう。その点では誇大広告と言って差し支えありません。」


また"食べるコラーゲン"だけではなく、コラーゲンが配合された化粧品にも同様だという。
「肌は表皮と真皮に分かれます。コラーゲンを肌に塗り、真皮まで成分が届けば効果はありますが、分子量が大きいため角質層でブロックされます。保湿効果くらいはありますが、肌を若返らせる効果はありません。また有名な成分のヒアルロン酸。これも絶大な効果があるように宣伝されますが、経口摂取や肌に塗っても意味はありません。注射することで関節の痛みが緩和されるくらいですね。肌のケアなら規則正しい生活を送るのが最善の道です。


「ただ、」とOさんは話を締めくくった。「プラシーボ効果というのがあります。効果がない薬品でも、効くのだと信じて飲むことで実際に回復する現象です。いわしの頭も信心から、といいますし、肌のコンディションはストレスが密接に関係していますから、本人が"効いた"と思えばそれでいいのではないでしょうか?」
これまでコラーゲンをありがたがって摂取していた方、この記事の存在を忘れてください。



山崎(旧ニノマ)



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