●更新日 01/05●


クルマを買ったら、違うクルマが来てローンが落ちる話 前編


車を買う時、大抵の方がローンにて買うと思います。字が読めない方でない限り、契約を間違うというのは考え難いものですが、相手が日本語の不自由な外国人だとしたら・・・。今回は、実に摩訶不思議な話をご紹介します。

ホネル・松田という、日系ブラジル人がいます。この人が平成19年7月に「ローレル日産エンジンGTRスカイライン・マニュアル(※)」の車を雑誌で見て欲しくなり、TKモータースファクトリーという車屋にて、ローン契約を結ぶ約束を電話で取り付けました。

※日産のローレルという車に、GT−Rのエンジンが積まれているマニュアル車という意味です


その後、165万円のローンを(株)アプラスにて組んだのですが、その際に日本語がたどたどしいホネルにサインと捺印だけ要求し、実際の契約内容をTKモータースは説明していなかったそうです。

一週間後、車を受け取りに行くと、契約した車とは似ても似つかない別の車が用意されていました!


本来買う予定だった車


=実際渡される予定だった車との違い=

車の色

マニュアル契約のはずがオートマチック

エンジンがGTR仕様ではない

エアコン等がない

見るからに車に傷が沢山ある


こんな違う車は引き取れないとホネルが至極もっともなことを言うと、TKモータース側は「とりあえず、乗っていてくれ」と言ったそうです。

何故、そんな話になったのかと言うと、TKモータースはローン会社と契約したら解約できないと言い張り、平成19年9月に車検証を切り替えるので、その切り替え後に車の問題点を直すと言ったそうです。つまり、直したとしてもホネルが当初購入しようとした車ではないということ。

この時点で契約解除に強く出なかったホネルが馬鹿だからと言ってしまえばそれだけなのですが、ローンを組んだ2週間後にアプラスから今回の契約内容を記した書類が届きます。




すると、何と名義が違う会社である、オートネットワークドリームとしての契約書になっていた!

この時点で、ホネルは日本人の友人に相談。友人が理由をTKモータースに聞きに行くと、TKモータースは二次販売店で、ローンの審査を出して契約するのはオートネットワークドリームになっている・・という説明だったとか。



契約書の控えがこれ。



確かに販売店は「オートネットワークドリーム」となっています。

しかし、ホネルが購入しようとした際、そんな話は1回も出ていません。また、契約の車には問題があるので渡せないとだけ言われ、ただずっとローンだけが落ち続けています。

その後平成20年9月1日に、待てないのなら在庫にあるスカイラインと交換しようと話がまとまり、いざTKモータースに取りに行こうとすると、今度はこの交換予定の車及びTKモータースに置いてある車5台(ローレル含む)が盗難されたと言われてしまいます。

さらに、TKモータースは盗難保険を適用したいので印鑑を貸してくれと言って来たとか。また、この盗難事件の件に対して保険の調査員が来た時に口裏を合わてくれなどと打診。


その口裏合わせの打診とは――


後編につづく



山木



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