●更新日 12/24●





出て来いくそったれワタナベ2  〜東京海上の脅し




私が脅された証拠の音声ファイルはこれだ。
まだ聴かれていない人は、ぜひ。

読みきれないほどの反響があり、この場を借りてお礼申し上げます。特に、保険の関係者からの声が多く、たいへん参考になりました。
一番多かった声は


東京海上に脅されるを拝読、拝聴しました。いやはや驚きました。どうにもお金を単なる記号として扱っている連中は官・民問わず、自分の食い扶持がどこから出ているのかよく解っていないようです。確かにこれは「脅し」です。闇金の恐喝と比べても違和感がありません。もっとも、保険なんて所詮は客の命に賭けるギャンブルですからこういう連中がいるのは案外不思議でも何でもないのかもしれません。
この担当者がこれ限りということはないでしょうし、彼だけが特別に悪いということも考えにくいですから、被害者は他にも大勢いるはず。この一件がそういう声の集まるきっかけになれば良いのですが。
続報、期待しております。それにしても、本当にびっくりしました。



自分もびっくりです。最初はヤク中かアル中だと思いました。
仕事がうまくいかなくて、ヤケ酒飲んで電話をしてきたのでは、と。

週間100万人読者もご存じの通り、金が欲しいクレーマーでは断じてありません。今まで、裏取引きを求められてもビタ一文受け取とったことはありません。
喧嘩を売られたら買う。ただそれだけです。理不尽な相手には徹底的に戦うのみです。
下の読者メールのような被害に遭われた方、メールください。東京海上の本社に出向き、問い質したいと思います。彼らは「たかがネット」と馬鹿にするでしょうが、門前払いも承知の上で挑みます。




BOSS






「東京海上に脅される」の記事を読んで、私が過去に体験した出来事を思い出しました。それは、山一証券破たんなどの金融危機が起こる1〜2年ほど前のこと。当時、大学生だった私が運転するクルマ(中古のカローラU)が信号無視をしたクルマにぶつけられ、100%相手の保険で支払われることになったのです。その相手が契約していた保険会社が、東京海上火災でした。
クルマを修理工場にあずけて2〜3日後、私のところに東京海上から1本の電話がかかってきました。
相手は保険金支払担当部門の人です。
彼がいうには、「私のクルマを直すには総額40万円ほどの修理代がかかるが、クルマ自体の査定価格が10万円なので、それ以上は支払えない決まりになっている。差額の30万円を負担するか、修理しないで10万円の現金を受け取るか、どちらかを選んでほしい」とのことでした。
「そんな決まりがあるのかなぁ」と訝りながらも、10万円を受け取る選択をして電話を切った30分後、今度は知らない人物から電話が。彼は「今、東京海上から10万円しか払えないっていう電話があったでしょ!その話、突っぱねてください!!」とやや興奮気味の声でまくし立てたのです。
電話の主は、クルマをあずけた修理工場の社長さんで、事故の相手が契約していた保険の代理店を兼ねている人でした。その社長さんは続けて「契約者は『壊したものの修理代金を払う』という内容の保険契約を行なっているのだから、クルマの査定価格がどうであれ、修理費用はすべて東京海上が支払わなければいけないんです。本社の奴らは支払額をなるべく低く抑えたいためにいいがかりをつけているだけなんです」と教えてくれました。
社長さんは、これまでも同様のトラブルで、契約者からたびたびクレームを寄せられていたそうです。苦労して契約者を集めてきた真面目な代理店としては、放ってはおけなかったのでしょう。
驚いたのは、社長さんからの電話を切って、先ほどの支払部門担当者に電話をかけたときのことです。同じ担当者から、今度は一転して「かしこまりました。全額支払わせていただきます」という慇懃な返事が返ってきたのです。おそらく、社長さんは私に電話をする前に本社に電話を入れ、支払部門の非理を責めたてたのだと思われます。私への電話の声が興奮気味だったのは、その電話の余勢だったのかもしれません。
東京海上本社の支払部門担当者は、社長さんが言うとおり、当初、私を騙して保険金額を低く抑えようとしていたのです。
私は社長さんに感謝しつつ、以後、保険会社というのはどんな大企業であれ詐欺同然の行為を行なう胡散臭い会社なのだと思うようになりました。その思いは、相次いで発覚した保険金未払い事件や今回のBOSSの記事を読むに至り、確信に変わりました。当時は、のちに「失われた10年」などといわれた不況期の真っ只中にあり、日本経済が1997年の金融危機に向かいつつあった時期です。企業の業績も軒並み悪化していたとはいえ、契約した保険金の額を詐欺同然の手段で低く抑えようとするなど、言語道断としかいいようがありません。歴史上、保険というのは中世ヨーロッパのギルド(あるいは古代ローマの葬儀組合)などの相互救済制度として発達したものだとされています。つまり、突発的な事故で多額の金銭が必要になった人が破産してしまわないように、契約した人たちが小額の金銭を負担し合うという制度です。リスク回避の手段としては英知ともいえるしくみですが、金銭を集める胴元が私腹を肥やすことを考えた時点で、その英知もただの大規模詐欺に堕してしまいます。今の日本の保険会社は、それ以外の何ものでもありません。一方で、事故という偶発的なものによって金銭の授受が行なわれるという性質上、保険には、黎明期から多分に「賭け事」としての要素が含まれていたようです。その上で、胴元がなりふり構わず私腹を肥やすことを考えはじめれば、それは非合法な博徒組織(やくざ)と同じです。BOSSの記事にあった東京海上側の電話の人物には、できの悪い三下のような印象を受けましたが、あれは非合法博徒組織という本質の一端を垣間見せた場面なのかもしれません。そして、そんな保険会社の本質は、私の体験からいえば不況期になるとより露骨に現われるようです。トヨタ自動車が創業以来初の営業赤字を発表するなど、未曾有の大不況に突入しつつある現在、エリートの仮面を被った博徒が日本中でどんな理不尽な詐欺行為を働いているかは、想像に固くありません。






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