件のモッタイナイスーパーの商品を食べてみた

「まだ食べられるものを捨てるのはモッタイナイ。今の日本人は無駄をしすぎ」
と宣言し、保健所の指導も突っぱねて、賞味期限切れの食品を激安で売り続けるスーパーが江東区にある。激安は庶民の味方だが、期限切れはこれ如何に。小紙記者が現場に急行した。


商店街の奥まった場所にあるサンケイスーパー。



ポップに躍る「モッタイナイ」「超特価」そして「期限切れ」の文字。何故ノーベル賞に便乗して「モッタイナイ」のだろう。唖然としているとこんな記述が。

　全て試食してから陳列しているとのこと。

陳列の基準は店員の舌……。正直何の保障にもなっていない気が……。話を聞いてみると「『賞味』期限切れならば人体に悪影響はないし、『期限切れ』を明示しているので、法的にも問題はない」のだという。さて激安ぶりのほうは？

　餅２９円。約半額。

び、微妙だ。おまけに賞味期限は二年前に当に過ぎている。その他、柚子わさび６８円、ガム１１０円、ニラ玉炒めの素７８円……。ガムに至っては１００円ショップに負けている。困惑はさておき、試食のために数点を購入。

　最近の賞味期限が多い。

ただ食べてもおもしろくないので、期限内のニラ玉炒めの素も購入し、味を比較してみることに。



見た目も香りもほぼ変わらず。さて試食。その結果は……、


普通にうまい。どっちも。


強いて言えば期限切れのほうは味がぼけているような気がするが、言われなければ気付かない。ガム、柚子わさび、そして餅すら異常なし。これならただ定められた「期限」という言葉に従って廃棄するのは、確かに店主の言葉どおりモッタイナイ。大量消費の時代にあって、いまだに食べ物のありがたみを忘れない店主の姿勢は、見習うべき点もあるかもしれない。

と記者が感動し、最後の締めにレモンジュースをコップに注い、


……


　茶色（レモン汁って白かったような記憶が）


……サンケイスーパーさん、

やっぱり期限は守りません？（泣）




山崎