●更新日 12/09●


ジャスコ松阪店の怪事件、伊勢新聞記事の疑問点


三重県松阪市のイオン系ショッピングセンター「マーム」での騒動について、引き続き取材を進めた。 (スパイ日記記事1 2 ニュースウォッチ記事1 2 3 4)

2008年12月6日、この騒動について扱った記事が伊勢新聞に掲載された。その中に、ネット上で問題視されている以下の一文がある。

「遺体が見つかった受水槽について、松阪署は発見後「受水槽の水は飲料には使っておらず、トイレの水洗に使っているようだ」と説明していた。」

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「説明していた」と過去形の表現になっていることに注目してほしい。事件発覚後にそのように説明していたということは、現在ではそれを撤回しているということを含意するのか、それとも未だ撤回していないのか。撤回していないとすると、受水槽から飲料水等として供給されていたという他紙の報道内容には合致しないことになる。ちなみに、イオン広報は当サイトの取材に対して、受水槽の水は調理用としても使われていたものであると明言した。

次に、水質についての記述に目を向けてみたい。肝炎等の危険性はないかとの問い合わせが、マームに多く寄せられているという。それに対する松阪保健所の回答は、「発見直後と入れ替え後のいずれの水ともウイルスや問題は発見されておらず「リスクはないと判断している」」というものだと、伊勢新聞は記す。類似した内容は、12月6日にマームがHPに掲載したPDFファイルの告知にも見られる。それによると、水質基準への適合だけでなく、肝炎等のウイルスについても問題がないという。

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しかし、これらの記述に対する疑問の声が、当サイトに寄せられている。地元住民C氏は、自ら保健所や警察、マーム等に問い合わせて実態を把握しようとしてきたという。保健所が安全性を確認したのは、遺体発見後に受水槽が洗浄された段階でのことである。遺体が受水槽に漬かっていた間の危険性は不問になっていると、C氏は指摘する。更に、その他の感染症についても不明なままであるということを挙げ、危惧している。

諸々の点に関して事実確認を行なうべく、12月7日の朝、伊勢新聞に取材を申し込んだ。だが、当該の記事を執筆した下村記者が不在で夕方には出勤する見込みであり、本人でなければ詳細は不明であるとのことだった。夕方に再度連絡したが、この日は下村記者の出勤はなく、次の出勤日時も未定とのことで、回答を得られなかった。

他にも、当サイトには様々な情報が寄せられている。その全てを紹介することはできないが、情報を提供してくださった方々に感謝の意を述べたい。有力な情報、大きな展開等があった場合には、再度の取材を試みるつもりである。



高橋




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