●更新日 11/29●


正露丸に発がん性?知られざる市販薬の副作用


医薬品「酸化マグネシウム」での死者が厚生労働省により報告された。だがそれは氷山の一角。危険な副作用を持つ市販薬はまだまだある。


● 正露丸
もっともポピュラーな胃腸薬といえば正露丸だが、その主成分クレオソートの正体はフェノール系化学物質の混合物で、フェノールやクレゾールなどの消毒剤が含まれている。下痢や痛みが治まるのは、神経が麻痺するから。そもそもクレオソートは細胞毒で人への発がん性の証拠は少ないが動物に対する発がん性が確認されている。WHOの分類では「多分、発がん性物質」程度の認識というが、消費者にとってはたまったものではない。血液や腎臓も傷害するという。


● ガスター
「H2ブロッカー配合!」が売り文句のこれまた有名な胃薬。高い効き目に定評があるが、その危険性はあまり浸透していない。H2ブロッカーには急性の認知証様症状を起す副作用がある。つまりせん妄。最悪の場合、急激な興奮や痙攣などを併発する。それらの症状を抑える投薬の副作用によって死亡した例も。高齢者や腎臓が悪い人が特に危険とされる。


● コンタック
鼻炎に効果を発揮するコンタック。かつて配合されていたフェニルプロパノールアミンはエフェドリンの仲間で、強い血管収縮作用がある。血管が収縮すると、鼻づまりの原因となる充血や腫れが引くが、これが落とし穴。鼻だけではなく全身の血管が収縮するのだ。結果的に血圧が上昇し、脳出血や心筋梗塞、腸管の壊死などの危険性を孕む。2003年に主成分がプソイドエフェドリンに変更されたが、これも似た作用がある。


副作用の研究の権威である浜六郎医師曰く「薬は毒である、という認識が足りない。人間は自然治癒力があり、薬はその補助程度と考えて欲しい」とのこと。もちろん上記の副作用は最悪の条件が重なったら、という仮定の話で、「めったに」起きることはない。しかし実際に死者は出ている。

「めったに」とは「何パーセント」?



山崎(旧ニノマ)



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