●更新日 10/25●


遂にダウンロード違法化決定! 何が起こる!?


10月20日に行われた、文化庁長官の諮問機関・文化審議会著作権分科会による、「私的録音録画小委員会」にて、「違法録画・録音物のダウンロードは違法」と、おおむね決定した。

Winny・ShareといったP2Pウェアを使えば、最新曲・映画・アニメ・PCソフト・各機種ゲーム・漫画などなどダウンロードしまくれるこのご時勢。

写真
Winny・Shareでは相変わらず著作権無法地帯

携帯ゲーム機のソフトまでほぼ全部出回っており、アニメ会社社長がダメージを切実に訴えたりと、著作権所有会社にとってシャレにならない状況であることは確か。

昨年12月18日の、私的録音録画小委員会・第15回会合では、「インターネットの仕組みを知らない素人が考えた法律」と言える、大変ずさんなものだった。

その段階では、「違法サイトと知らなかったから無罪」ではなく、「合法サイトと確認しなかったから有罪」になるかもしれない恐ろしい法律になる可能性が高く見え、反対派が圧倒的多数。

写真
中国の偽youtubeには著作権違反の動画が大量アップされている


この時点では、「違法化は不可避だが、罰則は設けない方向で今後詰める」とまとまる。

そして先日20日の会議にて、反対派の懸念を考慮し、

著作権違反と知ってダウンロードしたら違法

……と決定した。
しかし、罰則は無し。予想通り、ザル法である。

また、「違法録画・録音物のダウンロードは違法」となっているが、P2Pで数多く流れている、PCソフト・漫画のキャプチャ・各種ゲームなどは、今回の決定には含まれなさそうな流れだそうだ。

写真
ゲーム製作には下手な映画以上に手間がかかるのに

また、「youtubeなどのストリーミングなら違法動画を見てもセーフ」「騙しリンクで間違えて違法動画に飛んでもセーフ」と、当初心配されていた、「ブラウザのキャッシュの動画や、合法サイトと確認しなかったから有罪になるかも」という心配は無くなった。

しかし、何をもってして、「違反と知ってダウンロードしたかどうか」を知るのか……基準がイマイチ分からないうえに、罰則もなく、ぼやけた決定。少しでも事情に詳しい人なら、この法案で逮捕される人というのは、まず出ないだろうと予想できる。


ダウンロード違法化に強く反対していた、私的録音録画小委員でIT・音楽ジャーナリストの津田大介さんが、先日、2ちゃんねるVIP板にスレッドを立てて質問に答えてくれている。まとめはこちら

大変丁寧に、初心者にも分かりやすく解説してくれているので、気になる人は一読してみよう。



梅宮貴子



◇上記のタグを自分のサイトに張ってリンクしよう!


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事