●更新日 10/20●


裏小サイト?!問われる子供のネットモラル


ネットなら、直接言えない事でも言える――高校生に対する意識調査で約3割がそう答えた。
携帯電話やパソコンの普及で、広い世代に身近な物になったインターネットだが、"ケータイネット世代"と呼ばれる小学生〜高校生にとっては、メールと同じ"なくてはならない"コミュニケーションツールとなっている。

だが、ネットが子供達に身近になった事により大人達を悩ませているのが、学校裏サイトの存在だ。クラスメイト・教師・保護者に至るまで"学校"という狭いコミュニティに属す様々な人への中傷の場となっている。

写真 小学校の裏サイト。最近では裏小サイトと言うらしい。

実際に、裏サイトで中傷の被害にあった生徒に話を聞いて見ると…

写真

高2の時に、1年間位被害にあってました。地域別に2ちゃんねるみたいな大きな掲示板があってそこに学校ごとにスレッドを立てる感じのとこで、結構地元でも知ってる子がいて…。

具体的にはどんな被害にあっていましたか?
フルネームを出されて、アイツは馬鹿だとかそんな感じの中傷や、デタラメな話を書き込まれてました。書き込んでる子のハンドルネームですぐにそれが中学の時の同級生と分かりました。中学では直接いじめられていたので、それが高校が別れてネットに移動してたみたいです。

幸い、中傷は時間と共にだんだんと風化していったそうだが、彼女が心に負った傷は中々消えるものではないだろう。今回インタビューに応じてくれたRさんはインタビューの最後にこう語った。
自分が、中傷される被害に合わなかったら、あたしもふざけて人の悪口を書き込んでたかもしれないです。でも、中傷される辛さを知った今は、絶対しようと思いません!

学校関係者の悩みの種となっている裏サイトだが、子供達にはネットの危険性や情報モラルの大切さを実地で学ぶ場所となり得るのかもしれない。

子供とネットが近くなりすぎた現在、小学校からパソコン操作などの情報教育授業がある彼らにとって、インターネットは使えて当たり前の非常に身近な物になっている。だが、それ故に"ネットの怖さ"を知らず、小中学生がこういったネットで実名を挙げての中傷被害や、出会い系サイトやモバゲーなどのSNSを利用した猥褻事件の被害に合う事件が多発してしまっている。

そんな中、先日都内の小学校で小学生に擬似アダルトサイトを使用させ、"擬似架空請求"を体験させる情報モラルの授業が行われた。時代に合わせ"情報教育"が見つめ直され始めたのだろう。

ネットの楽しさと危険は表裏一体だ。いずれ、子供達が授業でそれを習い始める日も近いだろう。



あさみ



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