●更新日 10/15●


「罰金ばかり注目される」鳥取砂丘の嘆き


昨日可決&成立された鳥取県の砂丘条例。
自然公園に限定した落書き禁止条例は全国初で話題を呼んだ。
簡単にまとめると「鳥取砂丘に落書きしたら5万円」というものだ。


▲鳥取砂丘の落書き(鳥取県提供)

当初の30万円から値下がりしたとはいえ、いずれ消える砂への落書きに過料とはいかがなものか?と異論を唱える声が多い。
そこで、なぜ条例を制定するに至ったか県公園自然課へ話を伺った。



―なぜ条例を制定するに至ったのですか?
鳥取砂丘の価値は雄大な自然景観なのです。
1日約3500人の方が景観を期待をして訪れる。
すぐに消えるとしても、何百人もの方が落書きを目にして不快に思うことがあってはいけない。
落書きは来られた方の一瞬を奪う。

―8月の落書きが84件との発表ですが、どこからを落書きとしてるのですか?
監視員が落書きだ!と思った数です。
6月〜11月に環境庁から1日4時間、月20日監視員が派遣されるので。

―実際、どのような落書きがありますか?
えげつないやつもあります・・・。言いにくいですが公序良俗に反する絵なども描かれるので・・・。


▲例えばこういうの

―地元の人の声を聞かせて下さい
肯定の声が多いですが、中には落書きがダメなら足跡もダメだろうという意見もあります。
しかし、禁止するのでは無く砂丘の素晴らしさを伝える・守るのが目的なので、ぜひ砂丘を歩き身近に感じて頂きたい。

―なぜ5万円なのでしょうか?また、実効性はいかがでしょうか?
一般的な行政罰の過料の限度額にさせて頂きましたが、
私どもも簡単にお金を取れるだなんて思っていません(笑)
抑止力になればと思い制定した次第です。

―最後に、一言お願します。
砂丘の「復元&再生」を図るのが目的なのです。
マスコミが罰金ばかりに注目するのは困ります!


本来注目すべきは金額ではなく、私たちの環境に対する意識やモラルでしょう。
条例の有無にに関わらず、みんなで美しい景観を守っていきたい。



えりす



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