●更新日 10/06●


下痢止めで入院!? 飲んではいけないアブナイ薬


海外旅行中に具合が悪くなった! でも、病院に行くほどではない……
そんなとき、常備薬を持っていなければ、現地薬局に頼ることが多いだろう。

しかし、「薬局で売ってもいい薬」の基準は、国ごとに様々だ。日本は特に薬の規制が厳しいので、海外の薬局で買った薬を日本人が飲むと、「利き過ぎる」ことがしばしば。

そんな海外の薬で、なんと入院に至った人の話を聞いたので、紹介したい。

タイに旅行に来ていたAさんは、慣れない食事に当たり、薬局にて下痢止め「イモジウム」を購入。


タイでのパッケージ 4個入りで150円

日本でも「ロペミン」という名で、医師の指導のもと処方されることもある薬。
腸の機能を弱める、下痢の超特効薬で、欧米をはじめ世界各国に流通している。



腸に栓……分かりやすい図解

これを飲んだAさん、下痢は止まったものの、激しい気持ち悪さに襲われてタクシーで病院へ……
即、車椅子に乗せられて、緊急医療診察部屋へ。


下痢止めで入院だなんて

そして入院


医者からは、「イモジウムなんか1錠までしか絶対飲んじゃダメ! 死ぬぞ!」と注意され、


下痢止めを中和する必要があるなんて

イモジウムの中和剤を点滴された

その後、無事に下痢うんこが出て、翌日には回復し退院……

内科医によると、「細菌性の下痢を、下痢止めで止めることは大変危険です。身体が悪いものだと判断しているから、それを排出するために起こる現象が下痢ですから。細菌を排出できなくなれば、大変なことになりますよ」とのこと。

実は先日、私もタイに行った際、飛行機内や現地建物内の冷房で腹を冷やして下痢になったため、
イモジウムを服用したのだ。それも朝昼晩と3回も飲んじゃった……

細菌性の下痢ではなかったので、体調に影響はなく、順調に下痢は止まった……が、

うんこが5日間ほど出なくなった


腸閉塞になったかとハラハラしたが、5日後、動き出した腸が思いきり仕事してくれて、久々に便意をもよおした。そして……

80センチくらいのうんこが出た



イメージ写真 こんなの出た

「おなかを冷やした」「緊張して」という理由の下痢には良い薬だが、1錠でいい模様。
「どうしてもこの日は下痢できない!」際には心強い味方となってくれそうだが、内科医は、
「薬はきちんと医師の指導を受けて処方してもらって下さい!」と、強い口調で言っていた。

海外旅行の際は、普段使いの常備薬を持って行くか、具合が悪くなったら現地で病院へ!
海外旅行保険には、きちんと入っておきましょうね。



梅宮貴子



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