●更新日 10/05●


匿名同士でお金を貸し借り!?最新ネット借金事情


片っ端から物価が上がりまくるのに不況……ここ最近のご時勢は、どうにも世知辛い。
そんな中、匿名同士でお金の貸し借りを行える、新しいネットサービスが登場。独自取材を行った。

maneo株式会社は、お金を貸したい人と借りたい人をサイト上で結びつける、個人間融資仲介サービス「ソーシャルレンディング」を、今月中旬から開始する。


mameo株式会社による「ソーシャルレンディング」の仕組み


匿名同士の融資ではあるが、中間会社であるmameoは個人情報を押さえる。

mameo広報担当者は、「双方の個人情報は当社が管理いたします。融資した側には、返済日をお忘れになられないよう事前連絡を行い、1日でも過ぎれば毎日督促を行います。督促から60日を過ぎたら情報機関に連絡。90日でサービサー(債権回収会社)に連絡し、回収できたものは手数料を引いて、融資した側にお渡しします」と語る。

借り手の経済状況や返済計画について、Q&Aを作成する機能もつくようだ。
「使う意図を明確に持ったうえで利用していただければ」とのこと。


また、融資と投資を結びつけるオークション型インターネット質屋、
しちふくじん(質福神)」も、9月12日にオープン。


質屋の新しい形式として特許も取得している


お金を借りたい人は担保を登録。お金を増やしたい人が、掲載された担保から希望を選び、融資条件を提示してオークション入札。借りたい人が、最も良い条件で融資を受けられる……という形式。
利用料金は完全無料。「しちふくじん」側は、取引手数料でサービスを提供する。

借りる側は、返済できなくても担保を取られるだけで、取り立てに遭うことがない。
貸す側は、いいものを安く買えるか、お金に利子がついて増えるか、となる。


質草として出品されている担保たち


例えば、とある限定品ブランド(新品)が担保の場合、



3万円から入札できるが、これのヤフオクの相場はこんな感じ。




商品によってはヤフオクの相場のほうが安いものも存在しうるので、調査は怠らないようにしたい。

しちふくじん広報によると、「開始したばかりで広告展開もこれからのため、現在の利用者様は200人を切るくらいですが、今後徐々に展開します。質屋の免許を持った会社で運営しており、個人情報の確認や、品物の真偽なども、プロの質屋として行います。値段がつかないような品の場合は公開しません」とのこと。

担保は「しちふくじん」側で管理される。前出のmaneoと同じく、やりとりする人同士は匿名だ。


借金の形式も多種多様になってきた。
しないで済むに越したことは無いが、いざというときに選択肢が多いのは、ありがたいことかも。



梅宮貴子



◇上記のタグを自分のサイトに張ってリンクしよう!


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