●更新日 09/25●


暴力?!虐待?!フリースクールの実態とは


京都府京丹波町の「丹波ナチュラルスクール」経営者の朴聖烈容疑者(60)が京都府警に傷害容疑で逮捕された。



容疑者は、自身が経営するフリースクール内で、生徒を木に縛りつけ水をかける、木刀で殴りつけるなどの暴力行為や、食事はコンビニの廃棄弁当を5分の制限付で与える、トイレの回数も制限するなどの数々の虐待行為を行ってきた。

不動塾事件や、風の子学園での事件などこういった更生教育団体で度々起こるこの様な事件は、その閉鎖的な空間こそが要因なのだろうか?

現在のフリスクールの実態と、正しい有り方をNPO法人日本フリースクール協会の方に伺った。


――今現在、全国にあるフリースクールの数はおいくつですか?
うちの協会に登録しているのは39団体ですが、それ以外のものについてはわかりません。
と、言うのも最近は規模の大きいものから、マンションの一室程度のものまで様々なフリースクールができていまして、とてもじゃないですが、全体数を把握できなくなっております。


――フリースクールでは、どの様な事を教えているんですか?
それは、施設毎によって違います。小中学生の様な義務教育の場合ですと人間関係が上手く築けず不登校になってしまった子には集団生活を学ぶ場として、それ以上の子ですと高卒や大検の資格取得のための勉強や留学なんかの相談もしております。これは、各フリースクールによって違いますね。

――フリースクールにはどの様な生徒さんが来ていますか?
それこそ人それぞれですね。本来の学校に行けなくなった理由は、勉強、いじめ、対人関係など生徒によって違いますから。私たちはその様な子に学ぶ場所を提供いるだけです。

経営難であろうとも、子供達の"居場所"を提供しようとする人々が努力する中で、今回の事件で"フリースクール"全体のイメージが悪くなってしまわないか心配だそうだ。

民家の様な"学校"

近年、フリースクールはどんどん数を増やしているが、今回の事件の原因の一つとなった法的立場が曖昧な事から、支援を受けられず保護者への負担が大きく、また閉鎖的であり内情が分からない事が多いなどまだまだ問題は山済みだ。

今後、この様な事件が二度と起こらない事を願うと同時に、子供達が安心できる"居場所"が少しでも多くできれば良いと思う。



あさみ



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