●更新日 09/17●
<関連記事 (1) (2) (3)> Tさんが愛猫を亡くしたのは4年前の2004年の11月。 動物病院の医師の紹介で「ペットスプリングス」に葬儀・納骨・供養を頼むことにした。 契約は2年契約。最初にお金を払えば2年間、納骨・供養してもらう権利を得る。 そして、3年目からは一年ごとにお金を払い契約を更新という仕組み。 Tさんは年間5000円のコースで契約した。 問題が起こったのは2度目の契約更新の時。昨年11月。愛猫が亡くなって4年目。 前回と同じく1年分の契約料5000円を振り込んで、2ヶ月を経ないうちに「セントスプリングス」から「御知らせ」という手紙が届いたのだ。 見れば「経営不振のため閉鎖することになった」「遺骨を引き取りにきてほしい」とのこと。 (こちらがお金を振り込んだ、その直後に……) 不満に感じたTさんだったが、会社の倒産が原因だというなら仕方ない。 愛猫の遺骨を引き取りに「セントスプリングス」へ向かった。 Tさんを迎えたのは、受付の女性が一人だけだった。 「ここに名前をかいてください」とその女性が言うまま、ノートに名前を書くと「はい。じゃあ持っていってください」とそっけなく言われた。 つまり「納骨堂から勝手に持っていけ」ということだった。 女性は席から立とうともしなかった。“このたびは申し訳ありません”の一言もなかった。 (契約が果たせなくなったというから、仕方なく遺骨を引き取りにきたというのにその態度は?) 不満を感じたTさんはその女性に一言文句を言う。 「契約料金は返してもらえないんですか?」 「あ、私、アルバイトだから何もわからないんです。」 お馴染み「私はなにも知りません」バリア。 Tさんは納得いかないまま引き下がらざる得なかった。 Tさんはこう疑っている。 (やはり、こちらが契約料を振り込んだのを見届けてからの計画倒産だったのではないか?) もしその通りだとしたら「セントスプリングス」は不届き極まりない悪質業者ということになる。 次回、その点に迫る。 (つづく) 九坪 |
|
探偵ファイルのトップへ戻る |
|
|