手紙で出会う？ラブレター屋に騙された

インターネットの普及により、急速に発達した出会い系サイト。
だが、現在では出会い系サイト＝サクラのイメージも定着してしまっており、誰が打っているのか解らない電子メールでの"出会い"は中々信じられなくなってしまった。

そんな中、ネット社会とも言われる現代に逆らう、古い形式ながら斬新な出会い系があると言う。
それは･･･手紙の出会い系。

あえて、電子メールではなく、手書きの手紙で男女の仲を繋ぐと言う新しい方法だ。
無機質な電子メールではわからない相手の事が色々解りそうだが、実際はどうなのだろうか。

早速、潜入取材を試みるがなんとこの出会い系、インターネットで利用できない。
男女のプロフィールが載った冊子を購入し、それを見て手紙を書くらしい。

そして、届いたのがこちら。

昭和のかほり

なにも、ここまで時代に逆らわなくても。
こんな本が２千円。早くも、嫌な予感が漂い始める。
気を取り直して、中を開いてみると…

苺に欲情する２６歳に

尻が光る人妻
ふざけてるの？

真面目な出会いとは程遠いふざけたプロフィールばかりだ。
手紙を出す気にもならないが、潜入調査なので仕方がない。ちょっとぶっとんだ感じの"自称薬師の末裔"さんに手紙を出す事にした。なんでも先祖代々の秘伝をほれ薬を持つ家系らしい。

ガイド通りに、手紙に千円を貼り付けて会社に送る。すると向こう会社で手数料として千円が抜き取られ相手に郵送される、これまたアナログな方法だ。

二週間後、やっと届いた返事は

手紙有難う。一度会いましょう。返事待ってます。

なんというテンプレ通り！これじゃ出会い系のスパムメールの方がまだマシだ。
しかも、会社から転送されてきた封筒の中にはもう千円いれてくれればもっと返事が早くなりますよという追加料金を催促する案内まで。

追加料金を払った所で相手が返事書かなければ、届くのは早くならないんじゃないのか？


相手がいれば、ね。

何から何まで怪しすぎるこの出会い系。パソコンを使えない初心者がどうしても"出会い系"で儲けたいが為に無理矢理作ったんじゃないかと疑いたくなる位だ。

早速、このプロフィール本を出版し、手紙を転送している会社を調べてみた。



するとそこには……。

（続く）



あさみ