●更新日 09/06●
えりすに小判
BOSSから指令が飛んできた!
「えりす、小判で買い物をして来なさい。」
えりす「はいぃぃ!?コレで!?」
BOSS「それはね、享保小判って言って約300年前の小判なんだよ。時価でだいたい80万円位して、通貨数が少ないから貴重でウンタラカンタラ・・・」
えりす「???(よく分かんないけどとりあえず)分かりました!」
なんだかスゴイ小判みたい!
時代劇でしか見たことないやー!ヤホーイ!!
小金持ちになった!(笑)思う存分買い漁るぜーぃ!
・・・ってことで、最初に向かったのはブランドの王様ルイ・ヴィトン☆
もう2008秋冬の新作が店頭に並んでます。
いち早く新作をゲットするチャンスです!小判で。
えりす「コレで支払お願します!」
店員「・・・??コレは・・・??」
えりす「享保小判って言って、江戸時代のお金です!とっても希少で約80万円の一品!
お釣りは現金でお願します!」
店員「・・・申し訳ございませんが、ちょっと使えませんね。お引取り下さいませ。」
・・・あれ?(撃沈)
その後も色んな店で断られる。
おかしい!こんなはずじゃなかった!!
今頃ブランド品を抱え込んでるハズだったのに!
ヤバイ!このままじゃBOSSに怒られる!
そして、足が棒になるほど歩き回って十数件。ついに・・・
えりす「キャッシュ(小判)でお願します!」
店員「わー!スゴイですねー!本物ですかー!?」
えりす「本物です!我が家の家宝で価値は相当なもんですよ!金が85%以上!鉛とかも入っちゃってるけどコレで水戸黄門気分になれますよ!」
〜数分後〜
店員「良いですよ!」
わーい!やったー!!買えたよー!!
「小判で買い物が出来るか?」指令クリアー!
大成功だよBOSSー!!
わひょーい!
パンティー1枚買えたよ!!
税込み819円也。
ただ飾っておくだけの小判よりずっと有効利用だと思うんですけど、どうでしょう!?
えりす
えりす、無理やりなオチ、ありがとう。
誰も信じないと思うよ、パンツ一枚と等価交換は。
君がはいているパンツと小判を交換したい読者はいるかも知れんが。
この小判にはほろ苦い思い出がある。
おばあちゃんからおじいちゃんの浮気調査を頼まれた。5年間くらい続いた長い長い調査だった。
おじいちゃんは全然浮気してなかった。調査報告書を見るのが楽しみだったおばあちゃん。その目はおじいちゃんへの愛しさで溢れていた。
最後はおじいちゃんがポックリ逝ってしまい、この小判は調査料金とは別にチップとして頂いた。
『銭別』とはよくいったものだ。
もうこれでおばあちゃんと会うこともない。
冬の寒い朝も元気に魚釣りに出掛けていたおじいちゃんとも永久(とわ)の別れ。
300年。この小判はどんな持ち主の元を渡り歩いたのだろうか・・・。
BOSS
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