●更新日 08/31●


本当にあったエロい話




これはアンジェラの体験談である。  〜ストーリーテラー BOSS


3年前、当時の私は精神的にも肉体的にも疲れ切っている状態でした。
午前零時。
いつものように疲れてベッドに倒れこみ、意識を失うのにそう時間は掛かりませんでした。

ふと、男の人の声が聞こえてきたんです。
深い眠りからだんだんと意識が戻る。これは夢なのか?
意識が戻っても、その男の声は止まらない。
私はうっすらと瞼を開いてみました。

足元のほうにぼんやりとした影を感じました。
低いベッドの向こうにうずくまっている男が見えます。
私はそれまで霊など見たことがなく、霊感など皆無だと思っていたので本当に驚きました。
『人じゃない』そう思った私は急いで瞼を閉じました。





すると

オナニーをしなさい。

唸るような声が聞こえてきました。
私は無理やり寝ようとしました。
でも、声は追い討ちをかけるように



オナニーをしなさい。



まるで地の底から響くような声。

明日の朝は早く起きなければならないし、何が何だかわからなくなった私は右手を股間に押し当て、適当にさすってみました。これで眠れるかも、と思ったその時


本気でやりなさい。


と怒られました。


適当にオナニーしていたのがバレたのです。
目を閉じているのに感じる気配、そして声。
『もう勘弁してよ!!』
私はそう思いながらもオナニーに集中しました。






しばらく続けていると


腰をあげてもっと見せつけるように!


どんどん要求はエスカレートしていきました。
私は無我夢中で応えました。
そんなやりとりが10分ほど続くと、男は満足したのか、気配は消えていきました。


その日を境に毎夜、男は現れ続けました。
そして必ずオナニーを要求してきました。


一週間ほど経った時、左足首に不思議な歯型がついているのに気づきました。
私は怖くなり、友人にその霊の話をしました。
でも誰も信じてはくれませんでした。
ただひとり、ある友人がこう言いました。


恐山のイタコに相談するといいんじゃない?


私は霊が何者なのか、何が目的なのか、それを知りたかった。
2005年7月20日。
東京を出発し、新幹線で八戸へ。八戸から電車で下北駅へ。



       その日の切符


ここまで来るのに約5時間。その日はそのまま宿に泊まり、翌朝、恐山へ向かいました。
日本最大霊場と言われる恐山。そこには不思議な雰囲気が漂っていました。

門をくぐると、入口付近の小屋に数人のイタコがいました。
私は一番行列が出来ている人気のイタコに並びました。
待つこと数時間。ようやく私の順番。
イタコは「誰を降ろして欲しいの?」
「・・・・・えっと、誰かはわからなんですけど、夜中の一定の時間になると足元にぼんやりとしたものが現われて話しかけてくるんですよ。その声で目が覚めていつも寝不足になるんで、それが誰なのか、何をしたいのか聞きたくてここに来たんですけど。」
「なんて言ってたんですか?」
『まわりにも人がたくさんいるのに、霊がオナニーしなさいと命令して来るなんて恥ずかしくて言えない!』
私はとうとう真実を話すことができませんでした。
イタコは『生年月日や名前がわからないと霊は降ろせないよ。』と言いました。
がっかりした私が3千円払って小屋を出ようとした時、イタコが一言。



近くの神社でお祓いするといいよ。



長い時間かけて辿り着いたのにこのオチはひど過ぎます。



・・・・・・。
この霊はお払いの後、ぴったりと出なくなったそうだ。
それより、友達に騙されたアンジェラが不憫でならない。





BOSS



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