●更新日 08/22●


事件から5年…福島柔道少女リンチ事件。


2003年10月18日、福島県須賀川市立第一中学校で柔道部の部活動中に女子生徒(当時中学一年生)が倒れた。少女は、意識不明・呼吸困難の重態。学校側は、駆けつけた母親に「お子さんが休憩中に一人で倒れた。」と告げた。

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8時間に及ぶ手術で少女はどうにか一命を取りとめたが、今だ意識は回復していない。

学校側は、その後の説明会でも少女が倒れたのは元々の持病が練習中に発病したのであって、練習の事故ではないと集まった保護者に説明した。

だが、実際は彼女が倒れたのは持病などではなく

部長による暴行が原因だった。

のちの聞き取り調査で、事件当日に部長が練習中に足が痛むので休憩していた少女を数回に渡り投げ飛ばし、怒鳴りながら柱に頭を打ちつけ、更に何度も頭から投げ飛ばしたと部員達が証言した。部長は全国大会に出場する程の腕前だった。そんな彼が、まだ受身も取れない少女を投げ飛ばせばどうなるか…。

事件発覚後も、相次ぐ学校による偽造・隠蔽・恫喝により、少女の両親が訴訟を起こせるまでに3年もの月日を有した。


始めは、ほんの小さな民事訴訟のニュースとしてしか扱われなかったこの事件だが、"また馬鹿親が学校の所為にして…"と、勘違いから話題になり、次第に出てくる事件の詳細に多くの人が少女を助ける力になりたい!と立ち上がった。

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全国各地から少女の回復を願う折鶴が集まり、約4万2千羽もの鶴が少女の元に届けられた。
この活動は、事件から5年経とうとしている今も続いており、全国から折鶴やメッセージカードが少女の元に届けられている。

今もまだ、眠ったままの少女の意識回復を願って…。

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8月17日、書類送検されていた元顧問達の不起訴処分が発表された。
部活に立ち会わず、問題を隠蔽していた顧問達に本当に原因はないのだろうか?

少女と、両親と全国の支援者達の戦いはまだまだ終わらない。
そして、またこれにより一人でも多くの人に事件を知って貰える事を願う。

一人ずつでは小さな力でも、沢山集まれば何かが変わるかもしれない。



あさみ@つ 鶴



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