●更新日 08/06●


パンツ探しの旅〜終結〜依頼者の異常な愛情


〜前回〜

パンツ売りの少女「松崎 もえ(18)」
写真

しかしてその実体は、

専業主婦「松崎 もえ(43)」
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外出を待って撮影した“もえちゃん”。どうみても40代です。ありがとうございました。

つまり、この一件の真相は、
『年齢を偽り、適当に入手した女の子の写真を使って「使用済みパンツ」をネットで販売する専業主婦のアルバイト』

報告は私、九坪が担当することになった。
依頼者はさぞかし落胆することだろう。
しかし、これが現実だ。受け入れてもらうしかない。


……などと思っていたものだから、
「年齢など、まったく問題ではありません!!」
と依頼者が断言した時には、さすがに耳を疑った。

そうなんですか?
40代だろうが2人の子持ちだろうが、そんなことは些細な問題です!
私が好きになったのは彼女の下着や年齢ではありません。その内面です。
彼女は私の理想の女性なのです!
しかし、実は今、私は大きな問題を抱えています。

と、いいますと?
私、実はもうすぐ結婚する予定なのです。
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しかし、結婚するとなれば、私は“もえちゃん”のパンツや制服を処分しなくてはならないでしょう。 でなければ婚約者に申し訳がありません。
それはまったくその通りです。
しかし“もえちゃん”は私の理想の女性です! 彼女のパンツは捨てがたい!
はい。
しかし婚約者を裏切りたくはない。彼女を大切に思っています!
……はい。
どちらへの想いも本物なのです!
…………はい。
私はいったい、どうすればいいのでしょう!?


知らんがな。


結局、気持ちの整理がつかない依頼者は報告書を見ることができず、
2年にわたり守秘されたまま保管されることになるのである。

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2年後。依頼者から連絡が入った。


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『結婚しました。“もえちゃん”の衣類も全て処分しました。そちらの報告書も処分してください』

(ああもう、まったく、どいつもこいつも幸せになりやがれ!)
半ばやけっぱちな気分でそう思う今日この頃であった。



特捜班:九坪



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