●更新日 06/25●


伝説のUMAに迫る!禁じられたバター犬狩り


バター犬という恐るべき生命体の存在をご存知だろうか?
バター犬は、毛むくじゃらで、四速歩行し、ドックフードなどを食べ、ワンと鳴く、
まぁ、すなわち犬に極めて似た性質を持った生物なのだが、
犬とは一線を画す部分を持った、犬とはまるで違う生き物なのだ。

バター犬。イメージ。

なんとバター犬は、バターを塗った飼い主の股間を嘗め回す性質を持っているというのだ!
主に独身のOLや金持ちのマダムなどに飼育されているらしい。

あくまで推測の域を出ないのは、バター犬を発見するのが非常に困難であるという点に起因する。
バター犬はその極めて犬に似た外見を利用し、犬に擬態しながら社会に溶け込んでいるためだ。
あなたの隣のその犬も、実は犬ではなくバター犬なのかもしれない……。

これは放ってはおけない。バター犬を見つけ出さなければ!
あぶない探偵の威信にかけてこの生物を白日の下に晒すのだ!



我々は東京の某公園を訪れた。
この公園は散歩などの目的で飼い主に連れられ、犬がたくさん集まってくる。

「バター犬を探しているのに、別の生物である犬がたくさんいる場所に行っても意味が無いだろう」
このようなご指摘は十分承知。だが考えあってのことなのだ。

犬がたくさん集まる、ということは、
犬に擬態して社会にまぎれるバター犬もそこにいる!


つまり、

そこで調査員が体にバターを塗ることによってバター犬は反応しむしゃぶりついてくるはずだ!


名づけてバター犬狩り。江戸時代の>「踏み絵」をモデルにした作戦だ。
いってみよう!

まずバターを全身に塗る。

カップル♂「見ろよ!」♀「わー、きっとプレイよ」

半分くらい当たってるから困る。

思うことあってくちびるにも塗った。

よし、準備は完了だ。
こうすれば犬に紛れたバター犬が尻尾を振って寄ってくるはずだ!
さぁ、犬はどこにいる!?

うは!めっちゃいる!!

これだけいればきっとバター犬も紛れ込んでいるはずだ!
さっそくこの集団のそばに接近して、バター犬がやってくるのを待とうと思う!

ここで待つ。場合によっては長丁場も覚悟だ。

って、え?

わぁ、バター犬だぁ!!!

なんてこった。速攻でつっこんできやがった、このいやらしい犬め。
非常に興奮している。きっとバターのせいだ。こいつはバター犬に違いない。

読者の皆さん!
我々は偉業を果たした!ついにバター犬のその姿をカメラにおさえたのだ!
しかし、難航が予想された今回の撮影、開始一秒でバター犬を発見できてしまった。
バター犬なんてそうそういるものではない。これは神の思し召しなのだろう……。

などと、ひとり感動していると、足元に獰猛な息遣いが!

わぁ、君もか! こいつもバター犬です!

君もバター犬か!

君もバター犬なのか!!

なんということだろう!

世の中はバター犬だらけだ!

舐められまくって、全身は基本的にバターのにおいだが、一部一部が犬臭い。
こんなにバター犬が闊歩している世の中なのか。恐ろしいことだ。

こちらに熱烈な視線を送る犬。君もバター犬か?

はっは、カモーン、バター犬!
犬は飼い主を守る番犬的なイメージがあったが、全てそれは崩壊した!
犬という生き物はバター犬だ!体にバターを塗っておけばもう虜。可愛いもんだぜこん畜生!

と近寄る。ッと!!

ワンワンワンワンワンワンッ!!

ええっ!!

ワンワンワンワワワワワンッ!!

滅茶苦茶吠えられる。

ワンワンワンッ!! やべぇ逃げろ!

うひいいい。


U R L 
EMBED

あまりの犬の吠え方になんか焦って逃げてしまう調査員。

  ・
  ・
  ・


……、やはり犬はバター犬ばかりではないのだ。
さきほどの犬に調査員は不審者とみなされて、吠えられまくってしまった。
犬はやはり人間の最良の伴侶であり、つねに飼い主を見守り続ける守り神なのかもしれない…。

しかし我々は見た!
そしてカメラ越しとはいえ、皆さんも見た!!

バターに殺到する犬! すなわちバター犬!!
その存在を我々はこの眼で、しかと見届けたのだ!!

ありがとうバター犬! 君は確かに存在した!
我々はこの感動を忘れない!きっと忘れない!ありがとう!ありがとうッ!!



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