●更新日 06/13●


いなくなった妹…『失踪した妹を探してほしい』


『失踪した妹を探してほしい』


突然いなくなった妹。
心配した姉は警察に相談する。
しかし、警察の答えは「教えることができない」。
そんな中起こる殺人未遂事件……。


探偵ファイルでは読者からの調査相談を受けつけています。

探偵ファイル調査相談 左フレームより

今回ご紹介するのは、そんなよせられた相談の一つ。
とある女性のご相談です。

喫茶店で相談 相談、喫茶店にて

相談者は目に涙を浮かべながら語ります。



妹は、お世辞にも“頭がいい”とは言えませんでした。
意志が弱く、誘惑に弱く、人に誘われると断れない性格でした。
その妹が家出をして、もう3年くらいになります。
といっても、家出するのは初めてではなくて、過去、何度も家出をし、1ヶ月くらいすると戻ってくるということを繰り返していました。だから、最初は家族もあまり心配しなかったんです。

けれど今回の家出は数ヶ月にも及びました。携帯電話での連絡もとれませんでした。
それまでなら家出をしても携帯電話で連絡はとれ、安否だけは確認できていたのに……

さすがに心配になったので友人達に話を聞いてみると、妹は家出する前、おかしなことを話していたそうなんです。「近々、パスポートをとる」だとか「中国へ行く」だとか「戸籍を貸すだけで10万円もらえる」だとか。
気になって戸籍を確認してみると、妹は家族から籍を抜いて結婚していることがわかりました。

戸籍

結婚相手は中国人で、本籍地は知らないアパートの一室でした。
どうやら妹は「戸籍を貸してくれたら10万円あげる」という言葉に釣られて、中国人の偽装結婚に手を貸してしまったらしいんです。
当然そのアパートに向かったのですが、そこには誰も住んでませんでした。
警察に相談しましたが「家出と言っても成人女性のことだから事件性はない。偽装結婚にしても
『お互い好きで結婚した』と言われたら関与できない」と取り合ってもらえませんでした。

警官

さらに警察に「あのアパートにはあまり近づかない方がいい」と言われました
「得体のしれない中国人が出入していて、警察も注目している」「どんなことに巻き込まれるか分からないから危険だ」と。
心配でたまりませんでしたが、警察にそう言われてはどうすることもできません。
「正体不明の中国人の集団」ということで恐ろしくもありました。

そうして、手をこまねいたまま1年が過ぎた頃、妹が籍を置く部屋の隣で殺人未遂事件がおきたんです。中国籍の男性3人が争いになり、1人が胸を刺されて重傷を負ったのだそうです。

写真

心配でたまらず再び警察に相談すると、数日後「妹さんの無事が確認されました」との連絡がありました。
でも、連絡先や現在の状況については何も教えてもらえなかったんです。
警察が言うには「妹さん本人に『家族には何も教えないでほしい』と言われています。本人の希望なのでお教えすることはできません」とのことでした。


「妹が本当に無事なのか。今どうしているのか。それを確かめたいんです。
なにより失踪してからもう3年が過ぎています。病弱な母も心配しています。
なんとかしてもう一度妹と会いたいんです」





どうやら怪しげな中国人集団と係わってしまったらしい相談者の妹。
家族との連絡も絶ち、今どこで何をしているのか?

妹の写真 妹、友人達と

この調査は現在進行中。
調査を進めると想像していたより難しい案件であることがわかってきた。
組織的な偽装結婚グループ。次々と移動される拠点。
しかし、我々は調査をあきらめてはいない。
調査中の現在ではまだ書けないことが多すぎますが、また記事として皆様にお届けいたします。


読者の方々のご相談、随時受け付けております。
どうぞお気軽にメールをお寄せください。



特捜班:九坪



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