●更新日 06/01●


惚れ薬の作り方


(1)

@オスとメスのイモリを用意する。
A二匹を隣り合わせの竹の節に入れる。
B一晩そのままにしておくと、二匹のイモリは欲情し、竹の節を食い破って交尾する。
C性欲全開状態のイモリをそのまま黒焼きにする。
Dそれを粉末にして相手に飲ませる。

日本の古典文学にも登場する由緒正しい惚れ薬です。(井原西鶴「好色五人女」)
もともとイモリは中国で「浮気防止のためのまじない」に使われていたのですが、これが日本に伝わって、なぜか「惚れ薬の原料」ということになったそうです。
江戸時代、吉原などの遊郭で流行し、結構最近まで信じられていた民間呪術でして、戦後まもない頃まで「大人のオモチャ屋」でイモリの黒焼き粉末が売られていたそうですよ。

いくらなんでも、イモリの黒焼きはちょっと……と言う方には、こんな惚れ薬もあります。

(2)

@調合は金曜日の深夜
A適量のお湯にバニラビーンズを6個、赤い薔薇の花びらを6枚入れる。
Bそれをシナモンスティックでかき混ぜながら煮詰める。
C煮詰めながら呪文を唱える。
 呪文「サチュロス・ヴォルグ・ギルブ」
Dできあがった液体をビンに詰め、首筋、手首、性器の周辺に少量塗る。
Eただし、効果は次の金曜日まで。

「イシュタルの惚れ薬」として有名なものです。これならイモリの黒焼きよりは抵抗がないかも。






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