●更新日 05/12●


緊急アンケート!上野動物園にパンダは本当に必要か


4月30日の「リンリン」の死去、それに伴う中国からの新しいパンダの貸与問題で、現在上野動物園には 電話やメールなど抗議が殺到している。特に電話については、ひっきりなしに掛ってきており正確な統計が取りきれないほどだという。



抗議の約9割は、パンダの貸与に反対意見で原因の殆どが中国批判(チベット問題やギョウザ問題)に寄るものやレンタル代が高すぎるというもの。6日には、直接献花台に"チベット人を虐殺する中国からのパンダ貸与に反対しましょう!"と言うステッカーが貼られるなど、単純に新しいパンダの歓迎……とはいかない様だ。



取材に応じてくれた上野動物園の職員が実際の"パンダ事情"について教えてくれた。

実際に、動物園にはどの様な抗議がきてますか?
中国批判と、福田総理の批判が主です。チベット問題や聖火リレー、今回の国家主席の来日など様々な問題で、反中感情が高まっている為というのもあると思います。パンダは居てもいいけど、中国から借りるのは嫌だ!と言う意見が殆どなので、パンダ自体の貸与にはあまり反対は無いようです。

抗議の一つにあるレンタル代についてはその値段についてはどう思われますか?
今回の件では、やたらレンタル代として報道されていますが、実際の所は中国の稀少生物保護運動の為に支払う「寄付金」なんです。実際に、パンダを二頭貸与している神戸の王子動物園でも年間で100万米ドル、タイのチェンマイ動物園では(日本円にして)年間700万円となっていて、その金額に付いては、場所や入場者数が考慮されている様なので東京にある動物園と言う事で高くなるのは仕方ない事だと思っています。価格についてはこれから都が交渉という形になります。

レンタル代がない場合、実際にパンダにかかる飼育費用はどの位ですか?
主に餌代で、年間407万円です。その殆どが竹の運搬料とそれにかかる人件費ですね。
あとは、中国からパンダを貸与している動物園だと中国人飼育員が付きっ切りで飼育するか、月に数回様子を見に来る事になるのでその分の旅費、滞在費、給与なども掛ってくると思います。

パンダが動物園に及ぼす影響は?
うちの動物園にはサポーターズ制度と言って、年間一万円で好きな動物のサポータになれるのですがそのサポーター数が一番多かったのがパンダです。園内でも非常に人気があり、グッズ、関連商品が一番多く、売れ筋でした。動物園で一番の人気者がいなくなってしまった事による、多少の影響はあると思います。

今回のパンダ貸与問題については、

動物園側から新しいパンダの要望を出した事でない

事や、まだ正式に決定していない事などから、相次ぐ抗議に動物園側は困惑している様だ。


慰霊碑には沢山の花が手向けられていた。

この日も雨にも関わらず、献花に訪れる人は後を経たず、リンリンの人気を物語っていた。だが、そんなにリンリンを愛していた人でさえ今回のパンダ貸与については「中国と言う国の事を考えると、新しいパンダについては手放しでは喜べない」と表情を曇らせた。



ちなみに、この問題の報道を見ていると、"日本にパンダがいなくなった"と思われがちだが、

神戸に2頭、和歌山に6頭、計8頭ものパンダがいる

そんな中、更に2頭を予算を裂いてまで借りる必要があるのだろうか?
福田総理が中国の中国中央テレビのインタビューに答えたところによると、
「メディアの一部でいろんなことを言う人がいるが、これは ごくごく少数派。ほとんどはかわいいパンダを見たいと思っており、手放しで喜んでいる」
らしいが、みなさんは、


新しいパンダが欲しい?欲しくない?


             ◆◆◆アンケート◆◆◆
             新しいパンダが欲しい?




あさみ



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