●更新日 04/21●


中国産が早くも復活!?熱しやすく冷めやすい日本人


毒餃子問題で、中国産の食品が店頭から次々に姿を消していった。ところが、最近は中国といえば北京五輪問題ばかりに焦点が当てられている。

そんな状況で食品問題が注目されにくくなり、早くも中国産の食品に復活の兆しさえあるという。

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一方、中国産食品が店頭から消えて以来売り上げが急増したという国産品の販売状況にも、このところ変化が出てきたという。都内の高級スーパーマーケットの加工食品担当の店員に話を聞いてみた。

――毒餃子事件以降、どんな変化がありましたか。
「事件直後は、従来の倍近くのお客様が来店されました。当店始まって以来の売り上げが連日続いて、国産品は夕方までにほぼ完売でした。でも最近、売り上げはまた減ってきましたね。普通のスーパーにも、国産でなくても中国産以外のものが充実してきて、そちらへ行かれる方が増えたのでは。」

――何か裏話がありましたら聞かせてください。
「コープと契約している食品加工会社から聞いた話ですが、今まではいつも「上からの目線」で傲慢な態度だったバイヤーが毒餃子事件の直後、「国産の材料で生産して頂けませんでしょうか」と深々と頭を下げて挨拶に来たそうです。そういう要望があっても、急には無理ですよ。材料も揃えられないし、国産に切り替えた分だけの値上げをなかなか認めてもらえません。」

――(先述の例のような)中国産復活との話もありますが。
「加工会社には、毒餃子問題以前に既に仕入れてあった材料が残っている場合もあります。問題への関心が薄れた今、手元にある中国産の材料で生産してしまおう、もしくは生産済みで冷凍保存されていたものを出荷してしまおうということのようです。」

日本人は熱しやすく冷めやすいと言われる。だが、食や健康の問題に関してもそれでよいのかは自明ではないだろう。



高橋



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