●更新日 04/08●


ある博士の話


脳トレとは、結局の所はゲームなんです。確かに認知症患者への機能回復として効果が有った事例はありますが、だからと言って万人に効果のあるものではありません。同じく、脳年齢が何歳というのがAさんとBさん一緒だったとして、その2人に同等の効果・効能があるとも限らない。
また、論文として発表するには、数年後の被験者の状態も追わないといけませんが、そういう論文はあまり見ません。
脳トレは良いか悪いかという問題は学会でも賛否両論ですが、ただ1つ言えるのは子供のやり過ぎは良くないんです

大人の方が頭をほぐす感じで休憩がてらやっているのではなく、小学生や中学生くらいの子供が暇が有ればいつもやっている・・・なんて感じにやり過ぎることですね。



ゲームと生の人間の反応は違うじゃないですか。ゲームはどんな状況もパターン化しているから予期できますが、人とのコミュニケーションはそうじゃありません。

多感な成長期にゲームの○×に慣れてしまうと、人間同士の複雑な反応対応に対処出来なくなる可能性が出てきます。

これがストレスになって鬱病になる可能性だって有りますし、発達障害に繋がる可能性も。

のめり込んでしまって、外に遊びに出たり、同年代の子供達と遊ばなくなることも危険です。ファミコンやゲームボーイの時代から言われ続けていることですが、脳トレは「脳のトレーニング」をしているという名目があるから、長時間やることに親も許しがちなんですね。そこに盲点がある・・・と。

脳トレを大学教授が監修したからと言って、学習方法の1つとして子供にゲームの枠を超えてやらせるのは良くないですね。






探偵ファイルのトップへ戻る